自作PCの魅力とは何でしょうか?その答えを、私の12年間現役の自作PCを通して解説します。2008年に自作したこのPCは、当時のハイエンドモデルで、今でも問題なく使用できます。ネットサーフィンやYouTube視聴、さらにはフルHD動画のエンコードも可能。この記事では、そのパーツや性能を詳しくレビューします。
自作PCの紹介とその構成
みなさんこんにちは、ふるちでございます。今回は私が使用しているメインPCを紹介します。こいつはいわゆる自作PCになります。構成はこんな感じ。自作したのは2008年の12月。
今から12年前になります。自作当時のハイエンドだったこともあり、現在も普通に使えています。それでは内部の掃除をしながらパーツを見ていきましょう。ちなみに綺麗好きの私が最後に内部を掃除したのは7年前になります。
PCケースの評価とその問題点
まずはPCケース。クーラーマスターのHAF932。ハーフっていうものかは知りません。サイズは幅243mm、奥行き564mm、高さ560mm、付属のファンは大口径の230mm。クソ大きいです。当時23,000円もしました。自作PCは拡張性が大事だぞという話を信じて買ったのですが、正直後悔しています。
当時からインテルによってソケットがコロコロ変わるせいで、拡張したくなる頃にはマザーボードごと中身を変える必要があり、面倒で一度もパーツは変えていません。あとケースのUSB端子は色々挿しているときにぶつかったせいで壊れています。二度と高価で大きいケースは買いたくありません。皆さんも気をつけてください。ケースなんて消耗品です。職場での私と同じです。
マザーボードの評価とその特徴
それでは地獄の蓋を開けていきます。何かちぎれても気にしないでください。全体はこんな感じ。マザーボードはASUSのP6T。確かオーバークロックが簡単にできるとかいう二重文句に載せられて買った気がします。
CPUソケットは一瞬で廃れたLGA1366を搭載。あと2007年に登場したばかりだったPCI Express 2.0に対応。複数のグラフィックボードを接続できるNVIDIA SLIにも対応と、当時は最新技術の塊でした。
Core i7対応のマザーボードの中では比較的手頃な価格と、シンプルな作りで人気だった気がします。埃だらけで今では見る影もありません。PCが12年間トラブルなく動いているのはこいつのおかげと言ってもいいでしょう。
CPUとその評価
CPUはIntelのCore i7-920。CPUクーラーにはクーラーマスターのHyper N620を付けています。2008年に発売された4コア8スレッドのCPUになります。最近AMDに追い抜かれつつあるIntelが出したCore i7シリーズの Core i7シリーズのCore i7-920を使っています。第一世代になります。
オーバークロックに対応したCPUクーラーの紹介
TDP130Wでタダでさえ熱いCPUを軽くオーバークロックしているため、こんなにゴツいクーラーをつけています。
当時はPentium4とかいう1コアのCPUがまだまだ多かったので、Core i7が登場した時の衝撃は凄まじかったです。それまで2時間ほどかかっていた動画のエンコードが20分を切るようになるとか、そんなレベルのスペックの上がり方でした。
Core i7-920の評価と現状
2008年以前のIntelのCore i7-920は、 毎年間違い探しレベルの微妙なスペックの上がり方をしていたせいで、いつの間にか2020年になってしまいました。ただ、今でもネットサーフィンやYouTubeを見るだけなら何の問題もないです。
あと最近YouTube用にフルHD画質の動画をエンコードさせてみたところ、なんと40分で終わりました。エンコード前は2時間程度を覚悟していたのでかなり驚きました。
個人的にはまだまだ現役で使える性能な気がします。
CPUクーラーのメンテナンス結果
見てくださいこれが歴史の重み。この12年間、ノーメンテで動かしたCPUのグリースがどうなっているのか?画然、興味が出てきませんか?今からクーラーを外してみてみます。えー、30分粘りましたが、クーラーが外れませんでした。
ネジが固着しているようで力を入れるとマザーボードがミシミシと悲鳴を上げます。この後いくつかのパーツが接続不良になり復旧に苦労しました。あとネジ穴がバカになりかけました。二度とやりません。
メモリーの評価と現状
メモリーはコルセアのものが3枚刺さっています。当時はメモリー3枚挿しのトリプルチャンネルとかいう今では失われた技術が存在していました。なぜ市場からなくなったのかはいくらGoogleに聞いても教えてくれませんでした。規格はDDR3のため速度は現在主流のDDR4の半分以下ですが使っていて特に不満はありません。
つまりメモリーなんていうものは何でもいいという証拠なのかもしれません。
ハイエンドモデルのグラフィックボードについて
グラフィックボードはGalaxy GTX295 PCI Express 2.0に対応し、当時の最新GPU GeForce GTX295を2機搭載したハイエンドモデルです。プロセッサーを2機搭載しているため、このボード単体でSLI動作が可能。さらに2つのGTX295を接続した場合は4機の動作が可能なQuad SLIになるという中学生が考えたような製品です。
ハイエンド品の価格と経年変化
当時はハイエンド品の価格が現状的に高くなっていました。現在よりも安く、こいつは5万円でした。そんなハイエンド品も今ではカスのようなスペックなわけですから悲しくなります。
あと掃除していて気づいたんですが、表面のゴム素材が経年変化でベトベトです。時の流れの残酷さをこんなところで感じてしまいました。皆さんもPCパーツはゴム素材を使っていないものを使うようにしてください。いつか公開します。こんな感じで。
サウンドカードの評価
サウンドカードはクリエイティブのサウンドブラスター。YouTubeを始めるときナレーションをこいつ経由で録音したんですが、ノイズが乗りまくりで全く使い物になりませんでした。昔はマザボにサウンド機能がついてもサウンドカードを搭載した方が音が良くなるぞ、とか言われていましたが、その効果を実感する場面はあまりなかったです。
ちなみに当時知名度ナンバーワンだったプロゲーマーとのコラボモデルです。今までのサウンドカードはサウンドブラスターを使っていたんですが、今見ると恥ずかしい上にクソダサいです。私は2021年になってようやくサウンドカードが発売された理由がわかったような気がします。
電源の選択とその評価
電源はアンテックの850W。現在当たり前となっているATプラス認証ですが、当時はスタンダードに適合する電源もたくさんありました。そんな中、こいつはなんとブロンズ。ブロンズの電源が2万6000円もしました。お金をかけただけで、12年間トラブルなく動いています。このPCで唯一気に入っているパーツです。やはり電源にはお金をかけるべきです。
自作PCの基本スペックと特徴
パードディスクには1TBと2TBを搭載。SSDとかいう近未来のパーツは当時高かったので搭載していません。こいつはもはや骨董品になりつつあるDVDドライブも積んでいます。これで一通りの説明と掃除が終わったわけですが、このオンプロPCは、PCにパーツを追加して終わりにしようと思います。
USB3.0増設ボードの評価とその必要性
Inateck USB3.0増設ボード。バックプレートはマットな仕上がりで、Amazonで2400円の割には悪くない。知らない人もいるかもしれませんが、2008年当時というのはUSB3.0という規格がようやく策定されたタイミングで、世に出回っているUSBはすべてUSB2.0でした。この機械はすべてUSB2.0でした。それぞれの転送速度は次の通り。
USB2.0環境での撮影ファイル転送の問題と解決策
実はYouTubeを始めて最も苦労したのは、USB2.0環境での撮影ファイルの転送です。転送速度のあまりの遅さに、憤死するかと思いました。そこで、このパーツを取り付けていくというわけです。
まとめ
ん? なぜかパワーさすところがありません。いや正確にはサウンドカードに塞がれていますが、サウンドカードに塞がれていますが、サウンドカードに塞がれています。つまり、このマザーボードは、グラフィックボードは最大3枚搭載できるくせに、USBポートは増設するのに必要なPCI Express ×1は1個しか付いていないということです。
しかも、そこにはノイズが乗りまくりの、サウンドカードが刺さっている。無事付け終わりました。これでYouTube活動が、さらに快適になることでしょう。
今回のまとめです。サウンドカードを今すぐ外せ。気になった人は、ぜひチェックしてみてください。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
Inateck 4ポートUSB3.0増設ボード UASP対応 補助電源需要 PCIex1 Rev.2用インターフェースカード KT4001