ASRock Radeon RX 6650 XTは、その価格帯で最もパフォーマンスが高いと評価されています。ゲームによっては3060Tiを上回ることもあり、設定を調整すれば最高画質でのプレイも可能です。さらに、特定のキャンペーンを利用すれば、バイオRE4などのゲームがもらえるなど、コスパの良さも魅力。この記事では、その詳細な消費電力や性能、ベンチマーク比較、利点について深掘りします。
Radeon RX 6650 XTレビュー|コスパ最強!
まず最初に「Radeon RX 6650 XT」を使ってみた結論からお伝えすると、性能面については弱点もあったり、常に通りのラデオンという印象ですが、用途に合っていれば検討する価値は十分あると思います。
スチールレジェンドのデザインもかっこいいですし、コスパも最強で、今まで買ってきたラデオンの中で最も満足度は高いです。
また「Radeon RX 6650 XT」のメリット・デメリットを端的に紹介すると、以下の通りとなります。
Radeon RX 6650 XTのメリット2つ
- ゲーム適性が高い
- コスパが良い
Radeon RX 6650 XTのデメリット2つ
- レイトレーシング性能が低い
- RX 6600 XTと比較すると、性能面は大幅に変わらない
Radeon RX 6650 XTの価格
Radeon RX 6650 XTの価格は、39,800円(税込)です。(2024年1月1日時点)
Radeon RX 6650 XTのゲーム性能
見てこれ、エーペックスはフレームレートの上限300に張り付いちゃってますし、フォートナイトも平均300以上で安定。話題のディアブロフォーだって余裕で動かせちゃいます。このグラボが実質一万五千円くらいで買えるってなったら、お得だと思いませんか? ということで、アスロックの白いRX6650XTを買いました。
なんだ、ジーフォースではないのか!と思ったそこのあなた、見ていってください。私もどちらかというと緑寄りの人間ですが、今は本当にラデオンが熱いと思ってます。
Radeon RX 6650 XTの詳細
私はバイオRE4を買ってなかったので、ゲームがもらえるキャンペーンはドンピシャですし、キャッシュバックキャンペーンもかなりお得です。
生理的にラデオンはNGなんだよなぁ…という方にはおすすめしませんけど、コスパ良くゲームが遊べたらそれでOK!という方はラデオンを検討してみてもいいんではないかしら。でもさ、どれだけ安くても性能がクソだったら意味ないよね。と思っている方も一定数いると思うので、実際に定番ゲームをいろいろ動かしてみました。
Radeon RX 6650 XTの検証環境
今回の検証環境はこんな感じ。メモリはDDR5 5200を使ってるんですが、エキスポを適用するとゲームがクラッシュするのでSPDのままで動かしました。CPUの設定は何もいじらず、そのままの状態です。
比較で使用したグラボはご覧の3つ。パーツ構成によって差が出ますから、あくまで参考程度に見てくださいね。
Radeon RX 6650 XTの価格比較
まずはじめに販売価格を比較するとこんな感じ。メーカーや製品によって価格に差はありますけど、3060より安い、という点をしっかりと覚えた上でここからの検証結果をご覧ください。
Radeon RX 6650 XTベンチマーク性能チェック
ではまずは3Dマークの定番ベンチマークからチェックしていきましょうか。タイムスパイの結果がこちら。3060Tiとは差がありますけど、なかなかいいスコアが出ています。続いてファイアストライク。 がたっとスコアが落ちました。 このベンチマークはレイトレーシングの性能チェックも含まれているので、ラデオンにはだいぶ不利です。
FF15ベンチマークをフルHDの高品質で試してみると、 はい、こちらも順当なスコアと言えそうです。
Radeon RX 6650 XT人気ゲームによるベンチマーク性能
ではここからは人気ゲームを見ていきましょう。 ファイアストライクの結果はこちら。 3060Tiとは差がありますけど、なかなかいいスコアが出ています。
まずはフォートナイト。 リプレイ機能を使って近接での打ち合い中のシーンを含む、 同一場面の平均フレームレートを計測した結果です。これはレンダリングモードはダイレクトX12で、アンチエイリアスをTSR最高、 テンポラルスーパー解像度は最小、さらにハードウェアレイトレーシングもON。 ラデオンには不利な条件だと思いましたが、3060と同じくらいの性能は発揮できます。
パフォーマンスモードにおける性能評価
続いてレンダリングモードをパフォーマンスに設定してみると、 がっつりフレームレートが落ちちゃいました。 これ、ラデオンを使うときに必ず知っておいてほしいんですけど、ラデオンはパフォーマンスモードと相性が良くないんです。
3D解像度100%設定における性能評価
これはパフォーマンスモードで、3D解像度だけを100%に設定して動かしている様子。 フレームレートの平均値だけを見ると悪くないように見えますが、すごく変動が激しいんです。 ラデオンでフォートナイトをプレイするなら、レンダリングモードはダイレクトX12のままで、設定を落としてプレイするのがおすすめ。
ダイレクトX12モードにおける性能評価
これは3D解像度だけを100%に設定して動かしている様子。 平均値は300以上で安定してますし、パフォーマンスモードみたいに大きく変動することもありません。 Gフォースで競技シーンを目指すようなかたはパフォーマンスモードでいいと思うんですが、ラデオンではダイレクトX12でプレイするのがおすすめです。
Radeon RX 6650 XTエーペックスにおける性能比較
エーペックスに関しては厳密な比較ができないので、射撃訓練場でバンガのウルトにグレネードを重ねて、前後の平均値を計測しました。 実際のマッチではもっと平均値が伸びるため、あくまで比較用の数値です。
Radeon RX 6650 XTの高画質性能
画質を落としてみるとこんな感じ。 7万円もする4060Tiにも勝ってるの、すごくないですか?これは実際に最高画質でカジュアルマッチをプレイしている様子。平均200には一歩届かない感じですけど、144Hzとか165Hzのモニターを使うなら十分な性能です。
低画質で動かしてみるとこんな感じ。撃ち合ってると少しフレームレートは下がってしまいます。このゲームはラデオンとすごく相性が良くて、妙にフレームレートが伸びるんです。GeForceはDLSSを、ラデオンはFSRをそれぞれクオリティに設定して計測した結果です。
プレイ感想と実用性の評価
実際にプレイしてみると、フレームレートはだいたい150前後で安定。画質を落とせば少しフレームレートが出るでしょうし、実用性は少し低いです。このゲームは、最高画質で動かない感じです。ラデオンの画質は155前後で安定。画質を落とせば少しフレームレートが出るでしょうし、実用上は特に問題ないかな。あとはレインボーシックスシージのベンチモード。こちらも十分なスコアが出ています。
レイトレーシング対応ゲームの評価
ではラデオンの弱点ともいえる、レイトレーシング対応ゲームを見ていきましょうか。フォルツァホライゾンのベンチはこんな感じ。4060Tiだけやけに伸びているのは、DLSS3とフレーム生成に対応しているから。このゲームはレイトレの影響が少なめということもあって、ラデオンでも普通に動かすことは可能です。
サイバーパンクの評価とレイトレーシングウルトラの結果
続いてサイバーパンク。最も重たいオーバードライブモードでは見事に撃沈。これもDLSS3とフレーム生成に対応している4060Tiが強いです。従来の最高設定にあたる、最低限のレインボーシックスシージのゲーム。従来の最高設定にあたる、レイトレーシングウルトラで試してみると、多少はましになりましたけど、なかなか厳しい結果です。
レイトレの最高設定での評価
最後にレイトレオフの最高設定で試してみると、ラデオンでも普通に動かせる程度にはなりました。FSRはクオリティーに設定したんですが、どうもフレームレートが60以上に伸びなくなってるんです。垂直動機とかの設定も確認したんですけど、なぜかラデオンではフレームレートが60でストップ。60で安定してくれれば実用上は何も問題ないんですけどね。
レイトレ対応ゲームについての評価
最新モデルのRX7600ならましになってるのかもですが、レイトレ対応ゲームを最高画質で快適に楽しむのなら、GeForceを選んだほうがいいです。
VALORANTなどの厳密な比較が難しいゲームについては、実際に動かしてみた様子をご覧ください。このゲームについてはラデオンというよりライゼントの相性がいいので、最高画質でも平均フレームレートは400以上で安定。
他のゲームとの相性
VALORANTをメインに考えているなら、グラボのランクは落も問題ないと思います。タルコフも最高画質で動かしてみました。ただ走り回ってただけですけど、フレームレートが少しずつ上がってきて、フレームレートはおおむね100前後で安定。
ストリートファイターシックスとの相性
真剣にやりこむなら、グラフィック設定を少し調整したほうがいいかなぁ。ストリートファイターシックスも、ワールドツアーを最高画質で快適にプレイ可能。通常のマッチなら余裕で60に張り付いてくれます。そんなに重いゲームではないのでサックサクです。
ディアブロフォーとモンハンライズとの相性
ディアブロフォーも平均フレームレートは100以上で安定。このゲームはVラムの消費が激しいとか言われてますけど、8GBでも普通に動かせるので問題なしです。モンハンライズも当然のようにサックサク。最高画質でストレスなく楽しめます。
あとはホグワーツネガシー。レイトレはオフで動かしてみたんですけど、最高画質では重いです。バトルアリーナはかなり重いので、普通にプレイする分には問題ないかもですが、画質を落としたほうがいいかなぁ。
配信機能の評価
最後にツイッチでの配信も試してみました。配信ソフトはOBSで、録画と配信、どちらもハードウェアエンコードに設定。1080pかつ60fpsで何もトラブルなくスムーズに配信ができてましたが、映像が荒くなってるように感じませんか?
配信画質と改善の可能性
これもラデオンの特徴のひとつで、リンフォースのハードウェアエンコードと比べると画質がちょっぴり悪くなります。スマホとか小さい画面でご覧になってると気にならないかもですが、PCのモニターでチェックすると気になります。
OBSの設定を細かくいじれば改善するらしいですけどね、配信に力を入れたいなら、ジーフォースを選んだほうが手軽で楽かなぁ。最新モデルのRX7600だと、AV1エンコーダに対応しているので、このあたりも改善してるんでしょうか。
Radeon RX 6650 XTの消費電力
性能的には配信も余裕でこなせますから、細かいことを気にしないならラデオンでもいいと思います。それとOCCTのストレステストを使用して、CPUとGPUを使用率100%でぶん回したときの消費電力をワットチェッカーで計測しました。順当なスコアといったところでしょうか。マッドパフォーマンスという点では4060Tiは素晴らしいです。
Radeon RX 6650 XT価格比較とゲーム性能
ということで今回はRX6650XTで遊んでみました。私はありだと思ってるので今更買ってみたんですけど、皆さんはどう思いますか? 一度価格を比較してみましょうか。
最もお安いのに、ゲームによっては3060Tiを上回ったり、稀に4060Tiを買っちゃうこともあるんです。レイトレーシングはダメダメですけど、設定を調整すれば普通に動かせちゃいますし、最高画質にこだわらないならありではないかなぁ。
デザインとキャンペーン情報
スチールレジェンドのデザインもかっこいいですし、今まで買ってきたラデオンの中で最も満足度は高いです。ちなみに6600XTなら安く買えたりしますが、バイオRE4がもらえるキャンペーンは6650XT以上が対象なので要注意。
キャッシュバックのキャンペーンは6400も対象に含まれます。どちらも期限があるのと、数には限りがあると思うので、気になる方は早めにチェックしたほうがいいかもです。
まとめ
最近はストレージも急速に安くなってますし、自作PCを組むにはかなりいいタイミングなんではないかなぁ。ジンフォースと比べると弱点はありますけどね。用途に合っていればコスパはかなりいいと思うので、今まで興味がなかった方も、たまにはラデオンに目を向けてみてはいかがでしょうか。
気になった人はぜひチェックしてみてください。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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