本記事では、ライブストリーミングやポッドキャスティング、ウェブミーティング用途に特化したPreSonus RevelatorシリーズのUSBマイクロフォンとオーディオインターフェイスIO24の魅力を徹底解説します。高性能なデジタルミキサー機能や様々なエフェクトを備えたこの機器は、配信クオリティを向上させるための強力なツールです。MacやWindowsでの使用方法や、ユニバーサルコントロールアプリの活用方法も詳しくご紹介します。是非、この機会にPreSonus Revelatorシリーズの魅力をお楽しみください。
PreSonus RevelatorとIO24のレビュー


本日はライブストリーミング、ポッドキャスティング、そしてウェブミーティング用途に特化したUSBマイク、オーディオインターフェイスのこちら、PreSonus RevelatorとこちらPreSonus Revelator IO24のレビューをお届けします。
購入を見送っていた理由
リリース情報を入手した時からすごく気になっていた機材ではあったんですけど、結局何ができてどう便利な機材なのかっていうのがよくわからなくて、自前の配信システムっていうのがすでに確立されていたっていうこともあり、購入は見送っていました。
デモ機を借りてのレビュー
今回販売代理店であるMI7 JAPANさんからデモ機をお借りすることができましたので、僕なりの目線でこの2つの製品の特徴と魅力をご紹介していきたいなと思います。
価格情報

まずは価格からご案内します。USBマイクのRevelatorと、2in2outのオーディオインターフェースRevelatorIO24どちらも税込み27,500円で販売しています。
高価な理由とデジタルミキサー搭載
USBマイク2in2outのオーディオインターフェースは、やや高価かなと感じるかと思うんですけれども、その理由は配信用途に適した様々なエフェクトを備えたデジタルミキサーを搭載しているからです。
RevelatorとIO24の違い

続いてこちらのRevelatorとこちらのRevelatorIO24の違いを簡単にご説明します。マイク一体のALL-IN-ONE仕様である代わりに、スピーカーアウトの端子が搭載されていないのがこちらのRevelatorです。そして、別途マイクを用意しなければいけない代わりに、2系統のアナログ入力が扱えて、さらにスピーカーアウトもしっかりと備えられているというのがRevelatorIO24です。
選び方と配信機材の必要性
値段は全く同じなので、今持っている機材や用途に合わせて選ぶのがいいと思います。Revelatorのような配信に特化した機材を導入する必要性とメリットについて少しお話をさせてください。
OBSを使った配信環境

僕はこのチャンネルで週に2回から3回の生配信を定期的に行っています。長らくMacを使って配信をやってたんですけれども、昨年の夏頃からはWindows PCを使って配信を行っています。配信にはOBSというフリーソフトを使用しています。
OBSのOSごとの違い

OBSにはWindows、Macそれぞれに対応したバージョンがあるんですが、各OSの使用により若干挙動が異なります。そして、OSの使用上Mac版のOBSではコンピューターの音声を配信に載せることができないんです。
Mac版OBSの音声配信の難しさ
例えば自作したビデオや楽曲を配信の中で流して紹介したりとか、DAWソフトで作ったバックトラックに合わせていわゆる歌ってみた配信をしたりとかそういったことが非常に難しい。
フリーソフトウェアの組み合わせ
別途フリーソフトウェアを組み合わせることでMac版OBSでもコンピューターの音声を配信に載せることができるようになるんですけれども、OBSを含めフリーソフトを複数駆使して配信の環境を構築するとなると、各ソフトとOSのマッチングを正常に保つことに気を使わなければいけないですし、トラブルが発生した場合の対処のも大変です。
Revelatorの活躍
そこで活躍するのがRevelatorやRevelatorIO24のような専用のハードウェアです。これらを使えばMacとOBSの組み合わせでも簡単にコンピューターの音声を配信に載せることができるようになります。
WindowsとOBSの組み合わせ
実はWindowsとOBSの組み合わせであればコンピューターの音声を配信に載せることは容易く、OBS自体が非常に多機能なソフトであるため、Revelatorのようなハードウェアを導入することにメリットはあれど必要性はありません。これが普段僕が動画や生配信で配信やるのであればWindowsの方が楽だよと言ってる理由です。
製品詳細の紹介
前置きが長くなりましたが、製品の詳細についてご紹介していきます。ユニバーサルコントロールのミキサーセクションで設定していきます。
ユニバーサルコントロールアプリの概要
RevelatorIO24は、ユニバーサルコントロールという専用のアプリでコントロールして使用します。このアプリがデジタルミキサーの役割を果たし、OBSの手前に割り込むイメージです。
Macでの設定と機能

Macで使用する場合、デバイスモードをマルチモードに設定することで、製品の能力をフルに発揮することができるようになります。入力チャンネルセクションが2つ、出力がステレオで3系統で、チャンネルの名称は自由に変更することができます。
ミキサーセクションとエフェクト

このミキサーセクションというのを駆使すれば、簡単に配信にコンピューターの音声を載せることができるようになります。入力チャンネルには様々なエフェクトを適用することができます。ただし、ボイスエフェクトだけは片方のチャンネルにしか適用することができません。
視認性とプリセット機能
Studio Oneというユーザーが非常に多いDAWソフトを手掛けているPRISONASのアプリだけあって、視認性が非常に高く、そして音楽的なユーザーインターフェースをしているのが特徴です。ファクトリープリセットが8つ、そしてユーザープリセットのスロットが6つ用意されているので、お気に入りのエフェクトの組み合わせを瞬時に呼び出し、使い分けることができます。
Windowsユーザー向けの特徴
Windowsユーザーにとっては、このエフェクトセクションの操作性と自由度が導入の決め手になるかなと思います。Revelator接続時のユニバーサルコントロールの画面もさっと見ておきましょう。大きな違いは入力チャンネル数とエフェクトセクションです。
Revelatorのエフェクトと機能

Revelatorは入力チャンネルが少ない代わりに、エフェクトのプリセットスロットが多く、ハードウェアボタンでのプリセット切り替えの選択肢も豊富になっています。また、マイクの指向性を変えるようなメニューもあったりします。
PreSonus Revelatorの設定方法
マイクチェックです。はい、今OBSに音声入力キャプチャを追加して、デバイスはRevelatorION24のストリームミックスAというものを選択しました。
ユニバーサルコントロールの機能
ローパスフィルターがかかっています ローパスフィルター、ハイパスフィルター、コンプレッサーなどです ローパスフィルターは100Hzで入ってます ハイパスフィルターは2kHzで入ってます そしてコンプレッサーはレシオ2対1でかかってます リミッターもかかってます リミッターはRevelator ION24のメインを選択しています
ストリームミックスAの設定
ユニバーサルコントロールアプリのメインミックスストリームミックスA ストリームミックスBに対応しています。今はストリームミックスAのチャンネル1 ファンタム電源入れてゲイン上げてフェーダー上げていって、これで声が聞こえるようになっているという感じです。
モニタリングと配信の確認
このヘッドホンのマークが点灯しているチャンネルをモニタリングすることができます。この音声入力キャプチャのメーターが触れているということは、このマイクの音声は配信に乗っているということになります。
コンピューター音声の追加
ここにコンピューターの音声を加えてみましょう。コンピューター音声の出力はRevelator IO24のメインを選択しています。
音楽再生のテスト

1月1日にリリースしたぱくゆうチャンネルソングブックvol.1というメンバーシップのコンピレーションアルバムから、僕の曲を流してみようと思います。
プレイバックの設定と配信
このユニバーサルコントロールのプレイバック Virtual A Virtual Bがそれぞれ、このプレイバックがメインで Virtual AがストリームミックスA Virtual BがストリームミックスBの音声が返ってくるようになっています。なので音楽を再生して、音楽再生するとプレイバックのメーターが触れます。このフェーダーを上げていくと、このような感じでコンピューターの音声を配信に乗せることができます。
プリセットのエフェクトを試す
せっかくなのでプリセットのエフェクトを色々聞いてみましょう。現在はBroadcastというファクトリープリセットが選択されています。
Broadcastプリセットの設定
このBroadcastのプリセットはどのような設定になってるかというと、まずはハイパスフィルターが40Hzで入ってます。ゲートがかかってます。
ロボットプリセットの概要
別のプリセットに切り替えてみましょう。変わり種をいってみますか?はい、ロボットというプリセットがあります。ロボットの声を簡単に作れてしまいます。
ロボットプリセットのエフェクト
これはどういったエフェクトが適用されているかというと、ローパスフィルターがかかっています。ローパスフィルター、ハイパスフィルター、コンプレッサーなどです。
ウェットドライのバランス変更
ウェットドライのバランスを変えてみると、はぁぁ。はい、急速に人間の声に戻ってきて。
複雑なルーティングの可能性
このプレイバックチャンネル、Virtual A、Virtual B、メインミックス、Stream Mix A、Stream Mix B。この辺うまく使うとかなり複雑なルーティングもできるはずです。
OBSとの連携で簡単なミキシング
例えばOBSの音声入力キャプチャを一個増やして、ここにStream Mix Bを立ち上げてみると、OBSの方の操作で簡単に、このStream Mix AとStream Mix B 2つのバランスのミックスを行き来することができます。
音楽的なユーザーインターフェイス
Revelatorを使えば非常に音楽的なDAWソフトの使い心地に近い見た目をしたユニバーサルコントロールのアプリで様々な調整を行うことができるので、そこはWindowsを使っている人に非常にメリットになるんではないかなと思います。
おまけのソフトウェアコンテンツ

Revelator、Revelator ION24には、DAWソフトのStudio One Artistと19種類のソフトウェアコンテンツがおまけでついてきます。正直、マイクオーディオインターフェイスも十分な性能を持っています。
DTM初心者におすすめ
価格以上の音質が期待できるような製品ではありませんが、これからDTMを始めようっていう人にとってはかなり良い選択肢になるんではないかなと思います。特にシンガーや楽器演奏者に非常に相性がいいです。
配信での音質向上
顔出しするかしないかは置いておいて、配信でリスナーとコミュニケーションを取りながら自分の魅力をアピールしていくというスタイルは今や普通のことです。配信が良い音質でできるに越したことはないです。
サブ機としても活用可能
音楽制作を続けていってもっと高品質、高機能なオーディオインターフェースが欲しくなったという時も、配信をサブ機として無駄にならないのもポイントです。
オーディオインターフェイスのおすすめ
僕は昨年の暮れにオーディオインターフェースのおすすめをご紹介する動画を作ったのですが、この2製品もおすすめに加えていいぐらいすごく魅力的だなと思いました。気になった方はぜひ購入検討してみてください。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました。これからもこの記事では、玄人し過ぎない目線で音楽制作機材のレビューを行っていくつもりです。次回の記事でお会いしましょう。ありがとうございました。また明日。
PreSonus Revelator エフェクト/ミキサー/ループバックを統合した USBマイクロフォン Studio One Artistバンドル

PreSonus Revelator io44 オーディオインターフェース 超コンパクトなレコーディング/放送スタジオ Studio One Artistバンドル
