夏の暑さを快適に過ごすための一つの解決策、それがDeepCoolの最新簡易水冷CPUクーラー、LS520です。見た目の美しさと冷却性能を兼ね備えたこの製品は、PCゲーマーやハイスペックCPUユーザーにとっての強力な味方となるでしょう。本記事では、その性能や特徴を詳しく解説します。
DeepCool LS520レビュー|見た目と冷却性能に優れている
みなさんこんにちは、すけこむでございます。みなさん夏といえば何を思い浮かべますか? 私は毎日のようにアイスコーヒーを飲んでますけど、暑い日はあれも欲しくなりますよね? はい、そうです。簡易水冷です。 ディープクールさんから最新簡易水冷CPUクーラー、LS520をご提供いただいたのでご紹介します。
まず最初に「DeepCool LS520」を使ってみた結論からお伝えすると、見た目と冷却性能に優れた製品でした。
また「DeepCool LS520」のメリット・デメリットを端的に紹介すると、以下の通りとなります。
「DeepCool LS520」のメリット2つ
- コスパが良い
- メーカー保証が5年間と簡易水冷クーラーはかなり長い
「DeepCool LS520」のデメリット2つ
- システム全体の音が気になる
- ケースによってはメモリがファンと干渉することがある
DeepCool LS520の価格
「DeepCool LS520」の価格は、21,000円(税込)です。(2024年1月13日時点)
簡易水冷の評価と性能面
いつも私の記事をご覧いただいてるかただと気づくかもしれませんが、私、冷やし中華と一緒で簡易水冷はあまり好きではないんです。そんな私ですが、性能面や検証結果を詳しくご紹介します。 結論は、しっかり冷えるし見た目もきれいです。
DeepCool LS520ラインナップと特徴
ということで早速開封してみますが、LSシリーズのラインナップは3種類。 Core i9やRyzen9のようなつよつよなCPUには720が必要になると思いますが、私はi7で使うつもりだったのでDeepCool LS520を選びました。
LS520の主なスペックと特徴
まずは120ミリファンがふたつ出てきました。 旧モデルから風量と静圧が強化されて、高い冷却性を実現しているそうです。続いてラジエーターとポンプが出てきました。 ウォーターポンプは第4世代だそうです。 すぐ出てくると言われている、AM5の最新ソケットに対応しているのも魅力です。
説明書について
説明書は付属しています。
DeepCool LS520の組み立ての注意点と手順
では説明書を見ながら組み立てていきましょう。
簡易水冷のポイントその1ですけど、パーツも多いですし組み立てがややこしいんです。 今回は12世代のi7を使うので、LGA1700に合わせてパーツを組み立てていきます。 ポンプに固定パーツをつけてるとき、グリスに触っちゃいました。 検証時は別のグリスを使うので、あとで全て拭き取っちゃうんですけど、組み立て中に机とか洋服にグリスがつかないように気をつけたほうがいいと思います。
LS520の配線の簡便さ
ポイントその2、配線もややこしいのよね。DeepCool LS520に付属するファンは1本のケーブルで連結できるようになってて、配線の処理が楽です。 私の経験上、ファンを動かすためのケーブルと光らせるケーブル、それぞれをつなげないとダメなものが多かった印象があるんですけど、DeepCool LS520は1本でOK。 これは配線がすっきりするのでかなりいいです。
簡易水冷の取り付けと配線処理
簡易水冷を試してみることにしました。それとラジエーターにファンを固定するとき、ケースの前面と天面、どちらにつけるかによって固定位置が変わるのでよく確認してくださいね。ファンの向きも考えておくと、配線処理があとで楽になります。 マザーボードと接続するためのケーブルが付属してたんですけど、これさら電源につなげる必要があるのね。
LS520の取り付けと配線の下準備
ポンプとファン、ケーブルをつなげたら下準備はOKです。 延長コードも付属してましたけど、よほど大きなケースでもない限り使う場面はないのではないかなぁ。
LS520の性能チェックとパーツ構成
普段私はオープンフレームのケースを使ってますが、今回は実際の使用環境を想定してケースに組み込んで性能をチェックしてみます。検証環境の主なパーツ構成はこんな感じね。 240ミリなら問題ないことが多いですけど、ミドルタワーだと360ミリの簡易水冷は前面にしかつけられないケースも多いです。
LS520の取り付けに関する注意点
それと今回は全く問題なしでしたが、ケースによってはメモリがファンと干渉しちゃうこともあるみたい。 コンパクトなケースを使ってるかたは特に、簡易水冷は仕様をよく確認して選んでくださいね。これは、ラジエーターを天面に固定してるとき、ポンプがぶらぶらしちゃうので、グリスがグラボやケースとかにつかないように気をつけたほうがいいです。
LS520の配線処理の完了
はい、取り付けが終わったのでペリペリをはがしちゃいましょ。 あとは配線です、今回はRGBファンをすでに複数取り付けていたので、ライティングを同期できるようにケーブルでつなげておきました。 それと電源も。 はい、これで配線処理も完了です。
LS520の見た目と組み立てについて
電源を入れた状態がこれです。 組み立てや配線処理が面倒くさいというのは避けられませんけど、見た目の美しさという点では圧倒的に空冷より簡易水冷です。 ライティングはアーマリークレートから一括制御しています。 ちなみにポンプのヘッド部分は360度回転させられますし、取り外すこともできちゃいます。 汚れが目立ちやすいので、指で触ったらふきふきしておいたほうがいいです。
DeepCool LS520の性能検証と比較
ではここから性能面の検証です。 検証時はPCを足元に設置、部屋のエアコンを27度に設定した状態で試しました。 比較使用したのはビープクールのAS500、これは1年くらい前に自分で買ったやつです。
まずはCPU温度からi7-12700Kの電力制限は解除済み、マルチコアで10分回したときの平均値です。AS500では90度近くまで上がっちゃってますが、DeepCool LS520はギリギリ70度台をキープできてます。240ミリでここまで冷やせるなら優秀ではないでしょうか。クロック数やCPUの消費電力についてはいずれも誤差の範囲って感じでした。
LS520の騒音について
気になったのが騒音。これはCPUクーラー単体ではなくてシステム全体の騒音と考えてくださいね。AS500とNHU12Aはほとんど一緒でしたけど、DeepCool LS520ではうるさく感じました。CPUをフルパワーでぶん回すことはそんなにないと思いますけど、気になるなら多少ファンの回転を調整したほうが良いです。
ゲーム用途でのLS520の性能
続いて実際のゲーム用途を想定してFF15のベンチを回した結果です。DeepCool LS520はゲーム用途なら50度台をキープできてますね、これは素晴らしいです。参考までにグラボの温度もグラフにしてみましたが、これは誤差の範囲です。グラボの温度はCPUクーラーというよりケース全体のエアフローが重要だと思います。
ゲーム用途でのLS520の騒音と価格
シネベンチではうるさかったDeepCool LS520ですけど、ゲーム用途ならまったく気にならないレベルでした。足元においてるとファンが回ってる音は多少聞こえてきますが、すぐ横で昼寝できる程度です。シネベンチみたいにがっつり負荷をかけない限り、騒音は気にならないと思いますよ。最後に価格もグラフにしてみたんですけど、AS500のコスパの良さが際立ちすぎてます。 いやほんとゲーム用途がメインならAS500でも12700Kをそこそこ冷やせちゃいそうです。
LS520と他の製品との比較
ファンが2つついてるAS500プラスも7000円しないくらいで買えますし、高さが164ミリでケースを選ぶという弱点はありますけど、想像以上のコスパの良さです。DeepCool LS520もこの三つで比較すると高く感じるだけで、他社の240ミリ簡易水冷クーラーと比べればそこまで高いとは思いません。
簡易水冷クーラーの耐久性について
最後にひとつ、簡易水冷は耐久性も気になるポイントですが、こればかりは時間をかけて使いこんでみるしかないです。 以前私が使ってた防車の簡易水冷は1年もたたずに壊れちゃったので、そこももようやく感じているポイントのひとつです。
LS520のメーカー保証と信頼性
DeepCool LS520はメーカー保証が5年間と簡易水冷クーラーはかなり長いほうなので、長く安定的に使えると信じたいです。
ということで今回はビープクールさんから提供いただいたLS520でいろいろ遊んでみました。 冷却性能は空冷最強ともいわれるノクチュアのNHU12Aを上回ってましたし、見た目もかなりおしゃれですし、i7クラスのハイスペックCPUを冷やすのにちょうどよさげな感じです。
騒音について
DeepCool LS520はシネベンチを回したときの騒音が気になりましたけど、普段の用途であそこまで負荷をかけることってほとんどないですし、私はまったく気になりません。
空冷クーラーと比べると、組み立てや配線は面倒に感じますけどね、配線が工夫されてたり、簡易水冷クーラーの中ではかなり組みやすいほうだと思いますよ?
まとめ
見た目のおしゃれさと冷却性能、どちらも妥協したくない方は、DeepCoolのLSシリーズを検討してみてはいかがでしょうか。
気になった人は、ぜひチェックしてみてください。最後まで読んでくださりありがとうございました。
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