みなさんこんにちは、ふるちガジェットでございます。ヤマハMSP3AとiLoudマイクロモニター、二つの人気スピーカーを徹底比較します。MSP3Aは中高域の伸びやかな音と抜群の操作性、高級感あふれる質感が魅力。
一方、iLoudマイクロモニターは世界最小クラスのサイズとQOL向上のための選択肢。あなたのニーズに合わせて最適なスピーカーを見つけましょう。
YAMAHA MSP3Aレビュー|発展性を楽しみたい方におすすめ
今回はYAMAHA MSP3A。3万円台の新定番になるかもしれないモニタースピーカーを紹介します。
3万円台のモニタースピーカーといえば、ヤマハMSP3が大定番なわけですが、YAMAHA MSP3Aはそんな大定番の20年ぶりとなる後継モデルになります。
まず最初に「YAMAHA MSP3A」を使ってみた結論からお伝えすると、発展性を楽しみたい方におすすめでした。
また「YAMAHA MSP3A」のメリット・デメリットを端的に紹介すると、以下の通りとなります。
YAMAHA MSP3Aのメリット3つ
- 電源ケーブルが脱着式
- 操作性が抜群に良い
- 中高域の伸びやかで気持ちのいい音が出る
YAMAHA MSP3Aのデメリット3つ
- 周波数特性は、低域がサイズの割に物足りない感じ
- クリエイティブ用途には別途ヘッドホンが必要
- 机に置くにはサイズがやや大きい
YAMAHA MSP3Aの価格
「YAMAHA MSP3A」の価格は、35,000円(税込)です。(2024年2月10日時点)
YAMAHA MSP3Aのデザインと特徴
内容物は、YAMAHA MSP3Aスピーカー本体、説明書、電源ケーブル。
旧型のMSP3は電源ケーブルがスピーカー本体に直に付いているんですが、後継モデルのYAMAHA MSP3Aは脱着式になっています。断線の心配が軽減されるので、ここはいい変更だと思います。
スピーカー本体はとても良い質感。ヤマハのスピーカーって、業務用ってイメージだったんですが、実際に見てみると光沢を抑えた上品な質感をしていて、いい感じの渋い見た目をしています。あと、ビルド品質も悪くないです。
YAMAHA MSP3Aと比較対象のiLoudマイクロモニターと並べてみると、その作りの良さがわかるかと思います。うん、悪くない。
説明書について
YAMAHA MSP3Aの説明書は付属されています。
YAMAHA MSP3Aのスペックと機能
YAMAHA MSP3Aのスペックはこんな感じ。出力は1台22W。ウーファーのサイズは4インチ。モニタースピーカーはデスクの上に置く人が大半だと思いますが、このスペックなら多くの方が満足できる音を出してくれそうです。
ただ、周波数特性は、低域がサイズの割に物足りない感じ。
スピーカーの基本機能紹介
次は機能について紹介します。まず、前面。左側のつまみは、トーンコンテンツ。トーンコントロール。設置環境に合わせて音質を調節できます。右側のつまみは、レベルコントロール。音量調節ができます。
また、背面にはバランス入力端子や、スピーカースタンド取り付け用の穴もあります。このように、YAMAHA MSP3Aはシンプルながらも必要十分な機能が備わっています。
背面の機能とダイヤル配置
次に、背面。 電源スイッチ。 電源をオンオフできます。 RCA端子。 XLR、TRS、4音端子。 こちらは2種類の端子に対応しています。
あと、ボタンを押すことができます。 あと、ボトムにはスタンド用のネジ穴。 機能は以上です。ダイヤル類は、しっかり正面に配置。
旧モデルから0.8kgの軽量化。 電源ケーブル、断線のリスクも軽減。 後継モデルなだけあって、2022年の現在でも十分に魅力的なスペックをしています。 さすが、令和最新版なだけはあります。
YAMAHA MSP3AとiLoud Micro Monitorの比較
それでは、実際に音質をチェックしていきましょう。ケーブルはHOSAの両側ステレオフォンのバランスケーブル。ただ、PCやオーディオインターフェイスとの接続に使うケーブル類は付属していないので、購入の際は注意してください。
今回比較するのは、この2つ。YAMAHA MSP3A。 3万円台。 4インチウーファー搭載モデルの20年ぶりとなる後継機。IKマルチメディア、iLoud Micro Monitor。 4万円台。 世界最小クラスのモニタースピーカー。 価格やスペックこそ異なるものの、どちらも人気商品。
MSP3Aの音質特性について
これを見ると、YAMAHA MSP3Aは低域があまり出ていないことがわかります。 ただ、中高域はiLoudマイクロモニターと比べて、低域があまり出ていないことがわかります。 ただ、マイクロモニターと比べて、よりフラット。
このことから、MSP3Aは低域を多少犠牲にして、中高域のフラットさを追求したスピーカーであることがわかります。
この辺を踏まえておくと、この後面白いかもしれません。それでは、お待ちかね。
ケーブルとオーディオインターフェースについて
音質比較をしていきます。収録環境ですが、使用するオーディオインターフェースはM2です。 ケーブルはHOSAの両側ステレオフォンのバランスケーブル。リスニングポイントにコンデンサーマイク2本を設置して行いました。
音楽の印象と用途について
音楽の印象が変わるくらいには出ていないと感じました。音楽制作とか動画編集をする人は別途ヘッドホンを用意した方がいいと思います。一方でiLoudマイクロモニターは低域から高域までしっかり音が出ていて聞いた印象もより原音に近かったです。
次に音の解像度。個人的にはiLoudマイクロモニターの方がわずかながら明瞭に音が聞こえました。MSP3Aは旧モデルからバスレフの位置が背面に変更され低域がよりクリアになったとのことですが、正直効果のほどは…これ意味あるんですかね。
次に低域感。これについては良い意味で明確な差は実感できません。どちらも左右のスピーカーの中間地点から音が出ているように聞こえますし、音像の配置もしっかりと把握することができます。ここは控えめに言って。
ノイズについて
最後に、ノイズについて。iLoudマイクロモニターは無音時に少しノイズが聞こえるんですが、YAMAHA MSP3Aは全くと言っていいほど聞こえないです。
ここまでの結果をまとめます。今回の結果、うん、悪くない。中高域はワンランク上のスピーカーと同程度、低域もiLoudマイクロモニターと比べれば出ていないなという程度で、音楽制作をしない人なら必要十分なレベルで出ていると思います。質感も良く、部屋に置いても違和感はない。そして操作性は抜群に良い。しかも3万円台、悪くない。
YAMAHA MSP3Aのおすすめポイント
今回比較した2機種はどちらも人気なわけですが、MSP3Aはこんな人におすすめです。
予算4万円以下、スピーカーのサイズは気にしない、ヘッドホンと併用する、壁や天井などに設置したい、このスピーカーを軸に色々な機材を組み合わせていきたいとか、そういう発展性を楽しめるのがまた一つの魅力だと思います。
逆にこれらがまったく当てはまらないっていう人は、iLoudマイクロモニターを買った方がQOLが上がると思います。
まとめ
YAMAHA MSP3Aを紹介しました。グッドポイントは、中高域の伸びやかで気持ちのいい音が出ること、操作性がこれ以上ないくらい抜群であること、質感がどう見ても高級なスピーカーであることです。
バッドポイントは、低域の音をしっかりと聞くにはヘッドホンが必要であること、デスクに置くにはやや大きめであることです。
気になった人はぜひチェックしてみてください。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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