みなさんこんにちは、ガジェットジェットでございます。
2022年の東芝REGZA新製品、X9900Lの特徴と評価をレビュー形式で紹介します。パワーアップした画質と音質、高冷却インナープレートによる放熱性能の向上、そして2wayスタンドの採用など、その魅力を詳しく解説。
この記事を読めば、X9900Lの全てが分かります。REGZAの年とも言われる今年、その最新モデルについて知りたい方は必見です。
東芝REGZA X9900Lレビュー|画質面、音響面ともにアップグレード
僕が今年最も期待していたと言っても過言ではない、東芝REGZAの新製品です。2022年はREGZAの年と言っても過言ではないぐらい、大幅リニューアルされていますよ。
国内メーカーでいくとソニー以外は新製品の発表ありましたが、その中ではダントツインパクトありました。
というのも、テレビの頭脳ともいえるREGZAエンジンがリニューアルされたからです。そこが新しくなることによって、テレビ全体の機能が刷新されてくるんで、これまでのREGZAとは一味も二味も変わっているんだなって感じました。
まず最初に「東芝REGZA X9900L」を使ってみた結論からお伝えすると、画質面、音響面ともにアップグレードでした。
また「東芝REGZA X9900L」のメリット・デメリットを端的に紹介すると、以下の通りとなります。
「東芝REGZA X9900L」のメリット2つ
- 目の疲れを軽減し、視聴体験をより快適にする機能が追加
- ハイレゾ音源にも対応
「東芝REGZA X9900L」のデメリット2つ
- 価格が高い
- 2画面表示機能の廃止
東芝REGZA X9900Lの価格
「商品名」の価格は、202,350円(税込)です。(2024年2月24日時点)
東芝REGZAについて
さて今回は東芝REGZAから全部で3つのモデルの発表がありました。1つ目は新しいREGZAエンジンZRαを搭載した4KUQLテレビX9900L。
2つ目は新しいREGZAエンジンZRαとミニLEDを搭載した4K液晶テレビX9900L。
3つ目がこれまた新世代のREGZAエンジンZR2とミニLEDを搭載したZ870Lというラインナップになっています。
UQLモデルのX9900Lに関しては、55インチと65インチ。液晶最上位モデルのZ875Lに関しては65インチと75インチ。
Z870Lに関しては、55インチのみというサイズ展開になっています。
新たなREGZAエンジンの搭載
今回は全モデルで新たなREGZAエンジンを搭載しているようですが、最上位UQLであるX9900Lと最上位液晶テレビであるZ875Lには、かねてから噂されていた特別なAIエンジンZRαを搭載しています。
開発に3年もかかったらしくて、かなりの傑作が予想されます。
対してミニLED搭載の液晶55インチモデルZ870Lには、REGZAエンジンZR2が搭載されています。
これも新しいっちゃ新しいんですけど、現行のZR1のマイナーチェンジっぽくて、個人的にはそこに大きな差を感じちゃいます。
東芝REGZA X9900Lの特徴機能と詳細機能の紹介
今回はUQLモデルX9900Lの特徴機能や詳細機能を主に紹介していきます。前置きが長くなりましたが、引き続きお付き合いください。
黒の再現性が高いです。その特徴を活かし、色の濃淡をより鮮やかに再現することに成功しました。これによりコントラスト比が大幅に向上し、色の濃淡がよりリアルに表現されるようになりました。
またAIナチュラルフォーカステクノロジーも搭載されています。これは画面全体の輝度をコントロールすることで 視聴者の目に負担をかけずに自然な見やすさを実現する技術です。これにより目の疲れを軽減し、視聴体験をより快適にすることができます。
REGZAエンジンZRαの機能とその効果
ZRαではディープニューラルネットワークのAIエンジンを搭載することにより、映像処理信号及び解析の精度向上を実現しています。それにより精細感や質感のアップ、ノイズ低減などを効率的に実行できるんです。
こちらのZRαのキャッチコピーは、やはり人間が本来見るような自然な映像の再現に力を入れているようです。その中でもこの空気感というのがいいです。
X9900Lの特徴機能について
続いては東芝REGZA X9900Lの特徴と機能について見ていきましょう。
今回僕が特に気合入ってるなーって思った特徴はこちらです。
1.新世代REGZA専用高コントラスト有機ELパネル 2.AIナチュラルフォーカステクノロジー 3.地デジAIビューティーZRα 4.重低立体音響システムXHR 5.有機EL瞬速ゲージ 6. 有機EL瞬速ゲームモードです。
説明書について
東芝REGZA X9900Lの説明書はREGZA公式サイトからダウンロード可能です。
新世代REGZA専用高コントラスト有機ELパネルの特徴
東芝REGZA X9900Lの特徴機能の一つ目が、新世代REGZA専用高コントラスト有機ELパネルです。本機ではREGZA独自の新たな有機ELパネルを採用しているんです。
有機ELといえば黒の再現性が高いです。その特徴を活かし、色の濃淡をより鮮やかに再現することに成功しました。これによりコントラスト比が大幅に向上し、色の濃淡がよりリアルに表現されるようになりました。
AIナチュラルフォーカステクノロジーの搭載
またAIナチュラルフォーカステクノロジーも搭載されています。これは画面全体の輝度をコントロールすることで、視聴者の目に負担をかけずに自然な見やすさを実現する技術です。これにより目の疲れを軽減し、視聴体験をより快適にすることができます。
輝度に関する改善点
今回の新型ではさらにパワーアップしたんです。暗い明るい部屋での視聴に向いていないなど、輝度に関して液晶テレビに劣る部分が懸念点として挙げられてきましたが、本機ではこの部分を払拭してきたんです。
有機ELパネルとメタルバックカバーの間に自社開発した高冷却インナープレートを搭載することで放熱性能をアップさせることができ、結果従来モデルであるX9400Sと比較して約2割ほどの軌道向上を実現したそうです。詳細な軌道は公開されていませんが、1000ニットは超えているそうなので、そこら辺の液晶テレビよりまったく明るいです。
高軌道が必要なHDR映像の表示について
そもそも高軌道が必要なHDR映像の表示においては、400ニットの平均軌道で問題ないとされていますから、1000ニットがどれほど高軌道かわかりますよね。
これにより明るいリビングでの視聴ができるということはもちろん、有機ELならではの引き締まったクロームを両立することができるという、まさに新たな有機ELテレビの立ち位置が形成された感じがしますよね。
AIナチュラルフォーカステクノロジーの特徴
東芝REGZA X9900Lの特徴的な機能の2つ目がAIナチュラルフォーカステクノロジーです。この超解像処理こそが新たなREGZAエンジンZRαの真髄と言ってもいいと思います。
こちらは立体感復元超解像技術とも呼ばれていて、その名の通り映像の立体感を強調することで、あたかも人間が肉眼で見ているかのようなリアルな世界を実現してくれる超解像技術です。
AIによる画面分析と立体感強調の仕組み
AIが画面一枚一枚にニューラルネットワーク分析をすることで、画面の中にある被写体と背景を識別し、それぞれに最適な処理をかけることで、立体感の強調をしています。
具体的には、映像エンジンが被写体と認識したものに関しては、超解像処理を、山など遠い背景と認識したものに関してはエンハンスを弱めることで近くの被写体はくっきり、背景はぼようやくさせることができるので、より自然な奥行きと立体感を生み出せるわけです。
超解像技術が年々進化してる上に、メーカーごと手法がそれぞれ違うので、奥が深くて非常に面白いです。
CHIDEJI AI-BEAUTY ZR-αの特徴と進化
東芝REGZA X9900Lの特徴的な機能の3つ目がCHIDEJI AI-BEAUTY ZR-αです。画質に関する機能が多くて申し訳ないんですけど、そのぐらい進化してる許してください。
従来モデルでもCHIDEJI AI-BEAUTY PRO2っていうのがあったんですけど、今回の新型ではさらにパワーアップしたんです。
人物表情の最適化と背景処理の最適化
このCHIDEJI AI-BEAUTY ZR-αは、AIが画面の中の人物を自動的に認識し、肌の質感や表情を最適化する機能です。従来モデルでは、肌の質感や色味を調整することができましたが、今回の新型ではさらに表情まで調整できるようになったんです。
例えば、笑顔をしている場面では、より明るく、柔らかい表情に調整してくれるんです。これにより、よりリアルな映像を楽しむことができるようになったんです。また、AIが画面内の人物を認識することで、背景の処理も最適化することができます。
例えば、人物が背景に比べて暗い場合、背景を明るくすることで、人物の存在感を引き立たせることができるんです。これにより、より臨場感のある映像を楽しむことができるようになったんです。
CHIDEJI AI-BEAUTY ZR-αの画期的な機能
CHIDEJI AI-BEAUTY ZR-αは、AIが人間の目を超える精度で画面を分析し、最適な映像を実現してくれる画期的な機能です。これにより、よりリアルで鮮明な映像を楽しむことができるようになったんです。
REGZAの超解像処理の特徴
中身は格段に良くなってると思います。そもそもREGZAの超解像処理は、フレーム間処理といって、静止画1枚の前後1枚ずつ、合計3枚の静止画の画素情報を見て、全体の映像が最適化されるように超解像処理を行っているので、他のメーカーよりも優れてる印象だったんです。
CHIDEJI AI-BEAUTY ZR-αの新機能
それに加えて、今回のCHIDEJI AI-BEAUTY ZR-αでは、バラエティ番組やニュース情報番組など、最近のテレビ番組に多く採用されるテロップ周囲などに発生しがちなノイズに焦点を当てているようで、このテロップ周囲のうざったいノイズもかなり綺麗に除去できるようになっているそうです。
テレビ選びのポイント:テロップの画質
僕って暇があったら、家電量販店巡りしちゃうじゃないですか。その時もちろんテレビコーナーに立ち寄るんですけど、あんだけテレビが並んでると、画質比較したくなりませんか?その画質比較をするとき、最初に見るのがテロップです。画質性能が高いテレビはテロップが綺麗です。まさかそこをわかっている戦略ですかね。
中低音立体音響システムXHRとその魅力
東芝REGZA X9900Lの特徴的な機能の4つ目が、中低音立体音響システムXHRです。前半の3つは画質に関する特徴機能でしたけど、本機では音響面にもかなり力を入れてるんです。
本機にはなんとスピーカーが10個も搭載してい、実用最大出力は90W。昨年モデルは142WのREG THE HYPER AUDIO X PRO2だったのでグレードダウンした感じもありますが、センタースピーカーを配置して、映像と音の一体感を高めることに重点を置いたのかもしれませんね。
立体音響規格の一つであるDolby Atmosにも対応しているため、テレビ単体でも立体音響を楽しむことができます。
そしてさらに驚きなのは、ハイレゾ音源にも対応していることです。いやこれはすごい。ハイレゾ音源ではCD音源の情報量を超えてくるので、映像やライブなどの空気感や音像の情報量を超えてくるので、音像の立体感などをよりリアルなものに再現してくれるんです。
本機では、オーディオキャリブレーションという音響補正機能にも対応し、テレビが発するテストトーンをリモコンのマイクで測定し、視聴環境に合わせて音響特性を自動調整することで、臨場感のあるサウンドを楽しめるんです。
有機EL瞬速ゲームモードとその特徴
最高の映像を最高の音響で楽しむといった妥協を許さないところ交換が持てますよね。特徴的な機能の5つ目が有機EL瞬速ゲームモードです。この部分はゲームユーザーもかなり気になるところではあるかと思うんですけど、もちろんREGZAはゲーム機能にも強いです。4K120fps、VRR、ALLM、EARCなどのHDMI2.1にフル対応していることはもちろん、AMD FreeSync Premiumにも対応しています。
さらに、ゲームに必要な高画質化処理を行いつつ、画像処理の遅延時間を驚きの約0.83秒に短縮してくれるという、まさに対戦格闘ゲームなどボタンを押すタイミングが重要なゲームのプレイに最適と言えます。以上の5点が本機の特徴となります。
個人的に評価した特徴機能の紹介
続いては特徴機能とは別の、僕が個人的にいいじゃないかと思った詳細機能を軽く紹介していこうと思います。
いいじゃないかと思ったポイントの一つ目はNetflixに対応している点です。これについてはようやくかという感じです。これまでのREGZAでは全くもってNetflixに対応する気配がなかったんです。確かAndroid TVに対応していたX8900KでもNetflixには対応していなかったと思うんです。
それが今回REGZA独自のソフトウェアを採用しているのにも関わらず、Netflixに対応しているというところは個人的にはかなり嬉しいポイントです。
対応サービスは、人気のあるVODにはあらかた対応していそうなので、別途Fire Stick TVを購入する必要はなさそうです。あと2022年夏のアップデートではTVerにも対応するらしいんで、普段TVerを対応する方にも嬉しいかもしれないです。
リモコンについて
あといいじゃないかと思ったポイントの二つ目、これはダイレクトボタンが豊富な点です。これは先ほどNetflixからの継続する話になるんですけど、これらのVODに直接飛べるダイレクトボタンがリモコンには搭載されていますので、このダイレクトボタンの部分も大きく変更されていて、なんと12個ものボタンが搭載されているんです。
しかも自分の好きなVODを割り当てることができるマイチョイスボタンが二つも付いているのも嬉しいです。普通は6個ぐらいが基本だったと思うんですけど、ここまで多いとリモコン操作に関するストレスも少なくて済みそうです。
タイムシフトマシンに対応した点の評価
いいじゃないかと思ったポイントの三つ目は、タイムシフトマシンに対応している点です。最上位モデルなら対応しているのが当たり前じゃん、っていう声もありそうですが、昨年に発売されたAndroid TV搭載の4K有機ELモデル X8900Kには搭載されていなかったんです。
Android TVとタイムシフトマシンなどのREG THE ORIGINAL機能は相性が悪いのか、と噂にもなっていましたから、個人的にはヒヤヒヤしたんです。
結局はLinuxベースのREG THE独自のソフトウェアを採用したということで、REG THE ORIGINAL機能にもフル対応しているのは、僕個人は嬉しいです。それぐらいタイムシフトマシンは重要な機能だと思います。一度使ったらほんとやめられないですからね。
2wayスタンドに対応した点の評価
ポイントの四つ目は、2wayスタンドに対応している点です。本機ではお使いのテレビ台に合わせて、スタンドの位置を2パターンに変更可能な2wayスタンドに対応している点も、かなり使い勝手がいいです。
ソニーのX95Jを新しく購入する時に、テレビ台のサイズがわずかに足りなくて、新しいテレビ台を購入することになりました。またデザイン的にもかなりスタイリッシュでどのような空間にも馴染むようなベゼルレスデザインを採用していて、かなり好感が持てます。
X9900L 各サイズの販売時期
それでは続いてX9900L 各サイズの販売時期と予想価格を見ていきましょう。まずは販売時期ですが、65インチに関しては、6月の中旬、55インチに関しては、6月の下旬です。
こちらの販売時期をずらす理由はわかりませんが、65インチの方が少し早く発売されるようです。
X9900L 各サイズの販売予想価格
続いて販売予想価格ですが、65インチが約55万円、55インチが約38万5000円です。55インチはともかく、65インチに関しては、何とも手を出しづらい価格ではありますが、この機能スペックを考えれば妥当ですかね。
8月5日に発売が予定されているこのLZ2000の65インチに関しては、約61万円なので、そこと比べると比較的安価に設定されています。
今回は東芝REGZAが2022年の新製品を発表したということで、主にUKELモデルのX9900Lの特徴や販売時期と予想価格を見てきました。
REGZAエンジンの刷新とアップグレード
詳細な機能を紹介してきました。やはりREGZAエンジンが3年越しに刷新されたということもあり、画質面、音響面ともにかなりアップグレードされています。冗談なしで今年はREGZAの年かもしれませんよ。
まとめ
東芝REGZA X9900Lを紹介しました。
気になった人はぜひチェックしてみてください。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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