YAMAHA MSP3Aは、今年リリースされたモニタースピーカーで、従来のMSP3の後継機種として注目を集めています。この記事では、MSP3Aの特徴や音質について詳しく解説し、MSP3との比較を交えながら、初中級者にも分かりやすく選び方をご紹介します。音楽制作や愛好家にとって、最適なモニタースピーカー選びの参考にしていただけると嬉しいです。
お勧めのモニタースピーカー3機種
僕のこのチャンネルでは、DTM初中級者の皆さんに向けた情報発信というのを盛んに行っているのですが、そのかいもあってと言いますか、動画のコメントとか生配信でモニタースピーカー選びについて質問を受けることが最近すごく多いです。
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そういった質問を受けた時は、自分で主張をして気に入ったものを選ぶっていうのが最も なのは前提で、YAMAHA MSP3、YAMAHA HS5、そしてIKマルチメディアのアイラウドマイクロモニターっていうこの3つのモニタースピーカーっていうのをお勧めするようにしています。
新モデルYAMAHA MSP3Aの登場
今年に入って僕がお勧めする3機種の中の一つであるYAMAHA msp3 の後継機種と言えるような、YAMAHA MSP3Aというモデルが新たにリリースされました。
MSP3Aのレビュー依頼を受ける
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僕はMSP3 に関しては10年近く使っていまして、製品の特徴はしっかりと把握しているつもりですが、MSP3Aに関してはなんせ今年出たばかりの製品なので、音をしっかりと聞いたことがなかったです。なのでその手の質問を受けた時は、分からないというふうに答えるしかなかったのですが、そんなタイミングでなんとYAMAHAさんから、MSP3Aのレビューをしてくれませんかというお話をいただきまして、製品を提供していただくことができました。
MSP3AのレビューとMSP3との比較
ということで本日は、このYAMAHA MSP3A を MSP3 との比較を交えてレビューしていきたいと思います。製品を提供していただいているので、いわゆる案件動画っていうような形にはなってしまうのですが、しっかりと本音でお話をしますし、このスピーカーの購入を検討しているような初中級者の皆さんにとって、かゆいところに手が届くようなお話をしっかりしていきたいなと思いますので、ぜひとも参考にしていただけると嬉しいです。
MSP3A概要
まず簡単にこちらの MSP3Aの機能をご紹介したいと思います。前面にはつまみが4つついてます。ローとハイのEQのつまみです。真ん中がフラットな状態で左に回していくとカットで右に回していくとブーストです。こちらにもつまみが2つありまして、それぞれライン1、ライン2と書いてあります。
後ろの機能とバスレフポート
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後ろを見てみましょう。後ろがこちらです。後ろにバスレフポートが一つ大きくついてます。ライン1、ライン2に対応するインプットがついてます。電源のケーブルを挿す。電源ケーブルの口と電源スイッチがついてます。
価格情報
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続いて、価格についての情報をご紹介します。msp3が1本約13,000円で2本ペアだとおよそ2万6,000円ぐらいで販売されています。そしてこちらの msp3aに関しては1本1万7,000円ぐらい、2本だと3万5,000円ぐらいで売られています。
仕様変更点の解説
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大きな仕様の変更点は全部で4つです。一つ目が先ほどご紹介しましたバスレフポートが msp3は前面に小さい穴が2つついているのですが、msp3aは背面にそれが移動して一つになっているという変更があります。そして2つ目は電源ケーブルが着脱可能になりました。3つ目がLINE2の端子がコンボジャックに変わりました。4つ目が一本約800g軽量化しました。この4つの大きな仕様変更に伴ってルックスがやや変化しているという感じです。
音質についての検証
続いて音質についてお話ししていきます。今回はこの製品の購入を検討していそうな人の作業環境をイメージして、普段の音楽制作環境とは別の場所に簡易的な検証スペースを用意し、あえて音響的にあまり整っていない状況を作って視聴してみました。
全体の音の印象
全体の音の印象は、こんなもんでしょという感じです。この1、2年で色々なスピーカーを視聴して聞き比べて分かったことは、音の質感がスピーカーや部屋の大きさであまり変わらないということです。
サイズの壁の問題
サイズの壁はなかなか超えられないですね。いい音を鳴らすにはある程度のスピーカーのサイズとパワーが必要で、MSP3Aは3インチとか4インチとかのウーファーサイズのスピーカーに分類されるため、どうしてもちっちゃいなりの音になっちゃうのは仕方ないところです。
高価なスピーカーとの比較
僕が普段メインで使っているスピーカーはBearfoot Footprint 02というスピーカーで、それは6.5インチのウーファーで価格も40万円近くするものなので、その環境と比べちゃうと話にならないよね、かなり見劣りするよね、聞き劣りするよねという感じ。
値段相応の音質
メーカーが絡んでいる雑誌などのレビューでは「高いやつの方がいいですよ」なんていう元も子もないようなことは言わないのですが、はっきり言ってそうです。値段相応の音がします。それはしょうがないと思います。
初心者にとっての違い
ただモニタースピーカー最初の1台を探しているという人が今聞いている音は例えばパソコンやディスプレイモニターの内蔵スピーカー民生用のちっちゃいスピーカーなので、それと比べると雲泥の差です。
MSP3の衝撃
僕がMSP3を購入したのはだいたい15年くらい前でDTMを始めて数ヶ月経った頃でした。それまではボーズのパソコンの横にちょこんと置くようなちっちゃいスピーカーを使っていたんですけれども、MSP3の音を初めて聞いた時には天地がひっくり返るような衝撃を受けました。今回MSP3Aの音を聞いた時にも同じように感じたのですが、センターの音がしっかりと真ん中から聞こえてくるんです。
バスレフポートの変更点
音質に影響しそうな大きな変更点はバスレフポートが前面から背面に移動したことです。これ気になっている人が多いみたいで、設置場所の背面の壁との距離がうまく取れないと低域がモコモコしちゃうのではないかな。
設置場所の工夫
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そもそも今回の微妙な仕様の変更で、スピーカーケーブルと電源ケーブルが後ろに出っ張るような形になって干渉するので、壁にベタ付けして設置するのは難しいです。
低域の印象
低域の印象は、低域を強調するためにバスレフポートを背面に持ってきたのかなというそういう狙いがあるのかなと僕は感じました。
MSP3とMSP3Aの音の違い
並べて聞き比べれば、msp3の音とmsp3aの音はそれぞれ特徴があるのでしょうが、好みの範疇というふうに僕は感じました。
設置時の注意点
気をつけなければならない点は、MZPS3もMSPA3Aも一緒でそのまま置くとわずかに前下がりの角度がついてしまうところです。
MSP3とMSP3Aのおすすめ
![](https://www.pippin.social/media/wp-content/uploads/2023/06/11_【徹底解説】YAMAHA-MSP3A-モニタースピーカーの魅力と選び方-814x458.jpg)
では結論、MSP3とMSP3Aどちらの方がおすすめなのかという話をしていきます。僕は価格が同じだったら間違いなくこちらのMSP3Aを選びます。
MSP3Aの耐久性と用途
僕は幸い10年の間、MSP3を使っていて断線などのトラブルは起きなかったのですが、怖さはありました。短い線っていうのが根っこから伸びてて外せないのはやっぱ不安です。DTMが自宅で末置きで使い続ける分にはそこまで気にならないかもしれないのですが、例えばライブでキーボードプレイヤーのセルフモニター使ったり、テンポでBGMを流すためのスピーカー宙吊りにしたり、想定される色々な用途に対して幅広く対応力が上がったなという印象を受けました。
バスレフポートの変更
あと個人的にバスレフポートが前面2つから背面1つになったことで、穴のサイズが大きくなったのでその穴の中の掃除がしやすくなったのは地味にいいポイントかなというふうに思いました。
デザインと価格差の影響
音質の特徴に関してもデザインに関しても全体的に現代的になったかなという印象です。ですが、現実問題1万円の価格差があると多分初心者にとって無視できない要素だと思うんです。
保険加入タイプの人へのアドバイス
何でもそうですが、製品を購入するときにオプションで保険に入れるやつってあるじゃないですか。故障した時に修理代が1回無料とか修理代がすごく安くなりますよとか、そういう類のやつです。ああいうのに加入するタイプの人は、MSP3Aでいいのではないかなと思います。
MSP3Aの汎用性
例えば、これから何年後かにもっといいモニタースピーカーを購入して、メインのスピーカーをそれに入れ替えたとしても、別の使い道を考えるにしても、MSP3Aの方が汎用性が高いのではないかなと思います。
MSP3AとHS5の比較
いかがでしたでしょうか?参考になりましたでしょうか?今回はMSP 3との比較を交えて、このMSP 3Aをレビューしたのですが、HS5と比べたらどうなのっていう点が気になっている方いらっしゃるのではないでしょうか?僕も、すごく気になりました。なので、今回YAMAHAさんにわがままを言って、HS5のデモ機も一緒にお借りしちゃいました。HS5とMSP3A・MSP 3の比較の記事も、近日中に出したいと思います。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました。今後の記事もどうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。また明日。
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