Black Lion Audio Micro Clock Mk3とMk3 XBを徹底比較!音質向上の秘密を解説します。どちらも音質が向上することは間違いないですが、無印はすっきりとした印象で音のコントラストを出し、XBは低域の迫力が印象的。組み合わせる機材や音の好みによって選ぶべきモデルが変わるので、この記事で違いを理解し、最適な選択をしましょう。
Micro Clock Mk3XBのレビュー

先日公開しましたこちら、Black Lion AudioのMicro Clock Mk3XBというクロックジェネレーターのレビュー動画ですが地味な製品のためあまり多くの方に見られないと思っていたのですが意外や意外たくさんの反響をいただきました。まだ見ていないという方はこちらからご覧下さい。
意外な反響とアポロツインXとの相性
今僕がメインで使っているUniversal Audio Apollo TwinXというオーディオインターフェースに、こちらのMicro Clock Mk3XBを接続してクロックソースをこちらにするだけで、びっくりするぐらい音が変わって、これ安い機材では決してないのですが、買いますっていう風にデモ機材をお借りしていたMY7JAPANさんにご連絡をしたところ「ぱくさん焦っちゃいけません。Micro Clock Mk3XBとはまたキャラクターの違うこちらの無印のMicro Clock Mk3もぜひ試してみて、より気に入った方を購入するのはどうですか」とご提案いただきました。
価格差と選び方のポイント

こちらの無印のMicro Clock Mk3が11万円、XBが13万2000円。新しいし高いしXBの方が良いのではないの?というふうに思うでしょ。それがそうでもないらしいです。組み合わせる機器によっても違ってくるし音の好みも分かれると。今回は無印のMicro Clock Mk3とMicro Clock Mk3XBをがっつり比較してみた印象をお話ししていきたいと思います。
音の違いについての注意事項
はじめにお断りをしておきますが、この動画内では一切音は出しません。というのも、手持ちの機材のクロックの違いによる音の違い、そのわずかな違いをどういう音源でどうやって収録するのが適切なのかがわからなくて、下手に音を出しちゃうことで、まったく変わってないみたいに思われるのも嫌だなと思いました。その代わりできる限りを尽くして言葉で違いを説明していきますので、興味本位で耳を傾けていただけると嬉しいです。
オーディオインターフェースの不満点

まずは今回比較に使用した僕がメインで使っているオーディオインターフェース、Universal Audio Apollo TwinXの内蔵クロックでの音の不満点について簡単にお話をします。
音質の印象と比較
全体的に解像度がやや低くて、薄いモヤがかかったような音に僕には感じられます。さらに音が定位的にも真ん中に、そして帯域的にも真ん中にキュッと集まっている、ダマになって音が飛んでくる印象があります。
他社製品との比較
これは、同価格帯で使用者の多いRMEやApogeeやAntelopeのオーディオインターフェースと比較した時に顕著であるだけでなく、2020年以降に発売された3万円前後の価格帯のオーディオインターフェースApolloよりも低い価格帯の製品と比べても同じように感じられます。どうしようかなと悩んでた時に紹介してもらったのが、こちらのBlack Lion AudioのMicro ClockMk3です。
音質向上の共通点

無印もXBもApolloの内蔵クロックからこちらに切り替えるだけで、解像度がぐっと上がって音に奥行きが生まれ、アタックリリースがはっきりすることは共通しています。
無印とXBの違い

どちらを使っても音質は間違いなく向上すると言っていいでしょう。その上で、無印の方は不要な部分を削っていって音のコントラストを出している感じ、音を整えている感じです。対してXBは必要な部分を強調して音のコントラストを出していく感じ。
音の印象の違い
無印の方がすっきりとした印象で、「これでしょ」という感じの音。対してXBは「これやで」という感じの音がします。特に低域の圧とか迫力が違っていて、XBの方がベース、キックの躍動感がより印象に残る感じでした。
人気の傾向
対応してくださった代理店の方によりますと、Apolloと組み合わせて使用を考えている人にはXBの方が人気。それ以外のメーカー、それ以外の機種と組み合わせて使用する方には無印の方が人気だそうです。これはあくまでも参考にとどめておいてください。
ぱくゆうの好みと環境

いかがでしたでしょうか? 結局、ぱくゆうはどちらの方が好みなのという話ですが、僕の環境ではXBの方がいいかなと思いました。
無印とXBのサウンド比較
単純な音質の違いだけじゃなくて、他の機材でおよそできそうなサウンドはどちらかなと考えた時に、無印との組み合わせで得られたサウンドの方向性は、他の機材でも出せそうな感じがしました。
XBのサウンドの魅力
XBと組み合わせた時に得られたサウンドの方が、僕がクリアしてほしい基準点はクリアした上で個性とか主張を感じましたから、躍動感があって音を聞くのが楽しくなるなと思いました。
製品詳細の確認方法
記事下部のURLから製品の詳細が確認できる購入ページにアクセスすることができます。ぜひ気になった方はチェックしてみてください。
クロックの違いに驚き

クロック一つでしかも同じメーカーの同じシリーズの製品だけでも、これだけの違いが出るのだとすごく勉強になりました。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました。これからも色々な音楽制作用の機材を、玄人過ぎない目線でご紹介していきたいと思います。今後の記事もどうぞよろしくお願い致します。また明日。
Black Lion Audio/Micro Clock MkIII XB ワード・クロック

Black Lion Audio ワードクロックジェネレーター Micro Clock MkIII
