ポータブルSSD速度比較！Macユーザー必見の最適な選択

MacユーザーにおすすめのポータブルSSDを徹底比較！SanDisk Extreme Portable、SAMSUNG T7、CrucialX8、CrucialX6の4製品を速度やコストパフォーマンスで検証。音楽制作やデータ転送に最適なSSDを見つけて、効率的な作業を実現しましょう。

記事概要と対象製品

今回は、外付けポータブルSSDの比較記事です。使用者が多く、メーカーの信頼度も高く、そして頻繁にAmazonなどのセール対象になるSanDisk Extreme PortableSSD、SAMSUNG T7、CrucialX8、CrucialX6の4製品です。

検証の目的と総合的な比較

これら4つのSSDをMacと組み合わせて使用した際に、どの製品が最も良いパフォーマンスを発揮するのか。そしてSSDのフォーマットの方式によってパフォーマンスはどれくらい変わるのか、徹底的に比較検証しました。パフォーマンス以外の側面も含めた、総合的な比較レビューは別の記事で行っていますので、ぜひご覧ください。

検証方法と使用機器

計測ソフトはAmorphousDiskMark 4.0というソフトを使用しました。使用回数5回、データ4GBでテストを行いました。SSDとMacの接続には製品付属のUSB-C to USB-Cケーブルをそれぞれ使用する。接続したMacはMacBook Air M2 2022年モデル。メモリが24GB、SSDが1TBのモデルです。OSはMacOS Monterey 12.8.1です。

出荷時のフォーマット状態

今回比較した4製品はどの製品もExFAT方式でフォーマットされており、マニュアルやセキュリティソフトなどいくつかのファイルが中に保存された状態で出荷されています。

速度計測の方法と結果

まずは購入したままの状態で内部のファイルをすべて消去し速度を計測する。そしてこれをAPFS方式にフォーマットした状態で一度計測いたしました。

BFD3サンプルデータのコピー計測

BFD3というドラム音源のサンプルデータであるBFD Core Library 58.53GBをMacの内蔵ストレージからSSDへコピーし、ストップウォッチでタイムを計測しました。

BFD3キットピース読み込み計測

最後にBFD3をスタンドアローンで立ち上げて、BFD3 60s Pop 126BPM PGのキットピースを読み込むまでのタイムをストップウォッチで計測しました。

フォーマット方式別のテスト

3パターンの計測が終了したら、ディスクユーティリティでフォーマットを行い、HFSプラス方式とAPFS方式それぞれで同様のテストを行いました。

各製品の計測結果

それでは計測の結果を見ていただきましょう。まずはAMORPHOS DiskMark 4.0の結果から3Disk Extreme Portable SSDの結果がこちらです。続いてSAMSUNG T7の結果がこちら。続いてCrucial X8の結果がこちらです。そして最後のCrucial X8の結果がこちらです。

APFSとHFSプラスのパフォーマンス比較

APFSとHFSプラスのディスクユーティリティを計測しました。どの製品に関しても出荷状態のEXFAT方式ではパフォーマンスがかなり落ちるということがわかりました。

データ書き込み・キット読み込みタイム

続いてデータの書き込み、BFDのキット読み込みのタイムをまとめた表をご覧ください。こちらです。BFDのキット読み込みタイムに関してはどの製品でも、そしてどのフォーマット方式でもあっという間という感覚でそれぞれの差も誤差レベルという印象です。一方データの書き込み時間には明らかな差が現れました。HFSプラス方式よりもAPFS方式でフォーマットした方がわずかに書き込みの時間が短縮されると考えて良いかなと思います。

3製品のパフォーマンス比較

読み込み1050MBps、書き込み1000MBpsを歌うこちらのSanDisk Extreme PortableSSDとSAMSUNGT7、そしてCrucialのX8。この3製品の中ではCrucialX8が最もタイムが早くなりました。

ポータブルSSDの性能比較結果

ついでSAMSUNGのT7、最も遅いのがSanDisk Extreme PortableSSDという結果になりました。特筆すべきは、読み込み800MBpsを謳い、グレードが一つ下の製品であるCrucialX6の方が、グレードが上のSAMSUNGT7、そしてSanDisk Extreme PortableSSDよりも良いタイムを叩き出したことです。上位グレードのCrucialX8と比較しても、タイムの差は60GBのデータ書き込みで約10秒程度です。

コストパフォーマンスの評価

価格は、今回比較した4製品の中では、CrucialX6が非常に安いので、かなりコストパフォーマンスが高い製品だと言えるでしょう。

検証の限界と注意点

ただし、今回の検証では、データの読み書きを繰り返し行った場合の耐久性や長期間安定して動作をするのかというのの検証はできてません。また、OSのバージョンやMacのモデルによって計測の結果が変わる可能性というのも否定できません。そこはご了承ください。

CrucialSSDの魅力

いかがでしたでしょうか。おそらく日本のMacユーザー、音楽制作家の皆さんは、SanDiskかSAMSUNGのSSDを使っている方が多いと思います。今回の検証でお分かりいただけた通り、CrucialのSSDの方が性能は上です。そして価格も安く販売されているケースが非常に多いです。パフォーマンスで選ぶならCrucial。これがぱくゆうの結論です。