自作PCの世界に新風を巻き起こす白いミニタワーケース「Meshlicious」の魅力を徹底解説します。このシリーズにはSSUPD MESHROOM Sの白も発売され、そのコンパクトさとパワフルさ、そして豊富な拡張性を実現したこのケースは、自作PC初心者から上級者まで幅広くお勧めできます。組み立て方も詳しく紹介し、あなたの自作PCライフをより楽しく、より快適にするための一助となることでしょう。
SSUPD Meshliciousレビュー|万人におすすめできるケース
今回は5月20日にリリースされたSSUPD Meshlicious ミニタワーケースをレビューしていきます。あのリアンリの姉妹ブランドとして登場したSSUPDの著作。発売前から期待が詰まっていたMeshliciousですが、実際に組み立てる意味で気づいたことや、改めて感じたトップレベルのクオリティを共有できればと思います。
まず最初に「SSUPD Meshliciousケース」を使ってみた結論からお伝えすると、簡易水冷やHDDの下りがなければ間違いなく万人にお勧めできるケースでしょう。とはいえそもそも小さいケースというのは小さいということに最大の意味があり、今回紹介するMeshliciousはその点において現状最も好物に入ってくるITXケースだと思います。
また「SSUPD Meshliciousケース」のメリット・デメリットを端的に紹介すると、以下の通りとなります。
SSUPD Meshliciousケースのメリット2つ
- 組みやすいミニタワー
- ワンタッチ開閉式のパネルでカバーできる
SSUPD Meshliciousケースのデメリット2つ
- HDDを搭載することができない
- 簡易水冷クーラーの取り付けが難しい
SSUPD Meshliciousケースの価格
SSUPD Meshliciousケースの価格は、19,172円(税込)です。(2023年12月30日時点)
Meshlicious ATX電源やスペックについて
まずはMeshliciousのスペックを確認していきます。Meshliciousは未だケースの中では希少な縦長のケースで、6面すべてがメッシュ加工されたミニタワーケースです。高さ36cm、底面積25x17cmとミニマルなサイズ感を保ちながら、最大4スロットのGPUに対応し、280サイズの水冷クイラーにも対応するハイスペックな一面を持つ、名前のごとくあらゆる方面でデリシャスな仕様です。
対応しているマザーボードはWinITXのみですが、電源はSFXからATXのサイズに対応しているミニタワーケースの中では大変珍しいケースです。
クーラーマスターNR200Pとの比較
同じミニタワーケースのクーラーマスターNR200Pと比較しながら詳しく見ていきます。NR200Pは一般的なPCケースと同様に、設置面積が大きく、奥行きがあるケースです。それに対してメシリサスは奥行きを最小限に留め、その分高さを取ることで設置面積を限りなく小さくすることに成功しています。幅もコンパクトに収まっており、設置する際の向きを気にすることは少ないでしょう。
Meshliciousの通気性について
先ほども説明した通り、Meshliciousは6面すべてがメッシュ加工されています。これはケース内の通気性を良くするためであり、ケースファンを最大2つまでしか取り付けることができないメシリサスにとって唯一の排気方法になります。
2日間使用しましたが、オーバーヒートする様子は全くなく、むしろガンガン空気が循環されるため、ケース内温度よりも室内温度を気にする必要がありそうです。
Mesliciousライザーケーブルと特殊な配置について
また、形状から見てわかる通り、グラフィックボードは基本的に縦置きになります。この特殊な配置のためにケースには元からL字型のPCIe 3.0ライザーケーブルとL字型のHDMIケーブルが1本付属します。そして豊富な拡張性を実現したメシリサスは非常に良いケースだと言えます。
ケーブルの取り扱いと注意点
ケーブルは下から差し込む形になり、1本しか付属しないため、マルチモニターや240Hz以上で運用する予定の方は追加でケーブルを購入する必要があります。
独特な形状から生じる問題点
そんな良いとこどりのメシリサスですが、当然その独特な形状からいくつかの問題が発生します。メシリサスはマザーボードの取り付け位置が非常に高く、リデールクーラーなどのトップフロー式のロープロファイルクーラーを除いたほとんどの空冷クーラーは取り付けることができません。となると残された選択肢は簡易水冷クーラーのみとなります。
Meshlicious簡易水冷クーラーの取り付けについて
もちろん発熱が低いCPUであればロープロファイルクーラーでも十分冷却することが可能ですが、実際ラジエーターサイズは280サイズまで対応してい、開発者側の意図もほとんどの場合で240サイズや280サイズの簡易水冷を使ってくれということなのでしょう。
しかしながら、メシリサスはこの簡易水冷のインストールが最もの難関だと感じました。280サイズまで対応しているのは確かですが、ラジエーター本体から出ているチューブの取り回しに問題があります。色々試行錯誤しましたが、これを解決する糸口は見つからず、結果的に無理やり押し込む以外に解決策を見出すことはできませんでした。
HDDの搭載に関する問題
また一つの問題として、HDDの搭載の可否というものがあります。メシリサスには最大4スロット、最長33cmまでのGPUを取り付けることができますが、このような大型のGPUを搭載する際には、本来のHDD取り付け部を犠牲にする必要がありました。
使用した自作PCのスペックと搭載可能性
今回私が使用したのはZOTAC RTX3080 Trinity OC White Editionで、スロット数は2.5スロット、全長約32cmですが、やはりHDDを搭載することはできませんでした。つまり現在主流とされているRTXやRXシリーズを使用する場合、ほとんどのケースでHDDを出力の位置に搭載することができないと考えておいた方が良さそうです。
組み上げた自作PCの仕上がりと評価
実際に組み上がった際の仕上がりは非常に素晴らしく、今までの常識を覆すほどスタイリッシュで、かつ組みやすいミニタワーケースだと感じました。
欲ではなく高さを取ることで両立させたコンパクトさとパワフルさ、そして豊富な拡張性を実現したメシリサスは非常に良いケースだと言えます。ミニタワーの際に不便になりがちなメンテナンス性は、クーラーマスターNR200Pと同じようなワンタッチ開閉式のパネルでカバーできています。
パネルに関しては、MESHLICIOUS用の強化ガラスサイドパネルもあります。
まとめ
Meshliciousはホワイトとダークの2色が展開で、購入先については概要欄にリンクを貼っておきますので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
SSUPD mini-ITXフォームファクタ対応 ATX/SFX電源搭載可能 メッシュパネル PCケース MESHLICIOUS WHITE 日本正規代理店品