最新のRyzen第5世代CPUを搭載したMini-ITXマザーボードの自作PCをレビューします。このPCは、最先端の技術を小型化した国内唯一のマザーボードを使用しており、そのパフォーマンスと使い勝手の良さは抜群です。しかし、全てが良いわけではありません。騒音やコストパフォーマンスなど、悪かった点も詳しく解説します。自作PCに興味がある方はぜひご覧ください。
自作PC組み立ての挑戦
みなさんこんにちは、ふるちでございます。今回は自作PC、組み立て編です。先日、ついにAM5ソケット対応の、ミニITX規格のマザーボードが発売されました。なのでRyzen 5 7600Xを、容量11Lの極小ケースに、ぶち込んでみようと思います。皆さんご存知の通り、Ryzen第5世代はIntelのような爆熱に片足を踏み入れつつある。そんなCPUを極小ケースに入れたら、どうなるのか。当然、気になりますよね?
結論、不安が残る結果でした。この記事では、なんでそうなってしまうのか、詳しく検証解説していくので、ぜひ最後までご覧ください。それでは、いきましょう。
購入したパーツの紹介
まずは今回購入したパーツを紹介します。マザーボード ASRock B650E PG-ITX Wi-Fi チップセットはB650E PCIeとNVMeの両方が5.0に対応し、各所にASRockこだわりの部品が搭載されています。デザインもそれなりにいいもので、国内ではAM5ソケットに対応する唯一のMini-ITXマザーボードです。いくつか文句はありますが、なかなか良い製品だと思います。気になる方は以前の動画をチェックしてみてください。
CPUのレビュー
次にCPU AMD Ryzen 5 7600X を自腹で購入しました。YouTubeだと提供動画ばかりで苗てたんですが、この動画ではその分本音でレビューしていきます。とはいえけなしすぎるとアフィリエイトを踏んでもらえないので、適度に褒めていくつもりです。
ケースとCPUの見た目について
まず、見た目。このケースの立体感は最高です。あれ?立体ではない。これは印刷で立体っぽく見せてるだけです。いやいやいや、これ新しいCPUです。AMDさん、Intelみたいに、ゴミにしかならないシリコンウエハのような飾りとか、付けてくださいよ。こんなんじゃアフィリエイトを踏んじゃう。
ヒートスプレッダーの評価
中身はこんな感じ。これが賛否両論、というか否定的な意見しか聞かないヒートスプレッダー。この形状を考えた人、多分消しゴムの角がすり減るのに耐えられないかもしれない。耐えられない人なんではないですかね。黒夜の角消しとか持ってた人です。私は持ってなかったから羨ましい限りです。
CPUグリスの取り扱いと形状について
それにしても見れば見るほど、CPUグリスを剥き出しのキャパシタに垂らしそうな、怖い形をしてます。横から見るとスプレッダー直下が空洞になっているのがわかります。なぜこんな形にしてしまったのか、理由が知りたいです。
申し訳ございませんが、理解できません。次にメモリ。Corsair Vengeance 32GB。容量16GBのメモリ、2枚組。仕様はDDR4。5600MHz。選んだ理由は、見た目です。
DDR5メモリの選択肢とデザインについて
現在DDR5のメモリってまだまだ選択肢が少ない上に、AMDのメモリオーバークロック規格であるEXPO対応の商品は、なぜか色味が微妙やする、罰ゲームのような状況になっています。
なので今回は無難なデザインと色味の、XMP規格のメモリにしました。ただこの記憶にも謎の空洞があります。このデザイン、流行ってるんですかね。良さが1mmもわからないので、メーカー各社には、DDR4のようなデザインのメモリを早く出して欲しいところです。
以上が今回購入したパーツになります。購入金額は、合計13万円。コスパが、カス。それではこのコスパ最悪のパーツたちを、極小PCケースにぶち込んでいきます。
自作PCの組み立て開始
組み立て開始は、深夜1時。燃料を補給して、作業に取り掛かります。酔っ払いでも自作PCが組めることを証明してやりますよ。
CPUのセット方法
まずはCPUをセットしていきます。CPU裏面にはデカデカと三角マークがあります。表面にも同様の三角マークがあります。マークが前世代のRyzenより大きくてわかりやすいです。このマークをマザーボード側の三角マークと同じ向きにして、セット。ガチャコン。触ってみると遊びがあります。蓋を閉めて、レバーを引っ掛ける。これだけです。AMDのくせにIntelみたいで、新鮮でした。
メモリのセット方法
次にメモリ。DDR5メモリの端子形状は、これまで同様に引っ掛けられていました。これだけです。これだけです。セットする際は注意が必要です。向きを合わせて、セット。向きを合わせて、セット。この音、たまらない。
自作PCの組み立てとデザイン
組んでみるとこんな感じ。オールブラックのパーツ構成に、ワンポイントでレッドが入っている。やはりこの組み合わせはいいです。クソ大きいM.2ヒートシンクのおかげで、CPU周りがほぼ同じ高さのパーツでこの字型に囲まれています。このおかげでこれまでのMini-ITXマザーボード以上に全体的に通り過ぎて、統一感があります。美しい。
あとは現在使っているパーツを流用して、ケースに組み込むだけ。ここは面倒なのでカットします。詳しく知りたい方は以前の組み立て動画をご覧ください。
組み立て後の感想
組み立て終わって既に朝を迎えているわけですが、疲れも吹き飛ぶ仕上がりなんではないですかね。ゲーミングマザーボードを使った、ゴリゴリのゲーミングPCなわけですが、光るパーツは一つも使っていません。
オールブラックのパーツと同じです。このステンレスケースの対比が、ただただ美しいです。太陽の光が当たると映えます。控えめに言って、最高。あと初回起動時に時間がかかるって聞いてたんですが、1分程度で立ち上がってくれました。
問題点と自動ドライバのインストール
メモリがうまく刺さってなくて認識できなかった以外は、特に問題もなかったです。立ち上げ後はASRockの独自機能により、自動でドライバのインストールもしてくれます。
それではベンチマーク時の温度を検証していきます。検証機のスペックはこんな感じ。容量11リットルのケースに、Ryzen 5 7600XとRTX 3070を詰め込んだ構成。Ryzen5世代のMini-ITXマザーボードって、このPG-ITX Wi-Fiだけですから、この中がどのような爆熱になるのか、なかなか面白い検証になりそうです。
検証環境とCinebench R23の結果
検証ですが、ケースパネルはすべて取り付けた状態。室温22℃の環境で実現しています。まずはCinebench R23。スコアと最高温度はこんな感じ。マルチは14155です。シングルは1,945。
Ryzen 7000シリーズの特徴と評価
Ryzen 7000シリーズは、CPU温度が温度リミットである95℃になるまでCPUを全力でぶん回す仕様のため、おおむね予想通りのスコアと温度になっています。爆熱はIntelの後追いをしなくてもいいだろう。そんな気持ちにさせてくれる40,000、8,000円のCPUです。
FF15ベンチによるRyzen 5 3600との比較
続いてはFF15ベンチ。設定は4K、最高品質。ここではRyzen 5 3600との比較を行います。ベンチ1周目と5周目の温度をそれぞれ比較しました。結果はこんな感じ。Ryzen 5 3600ではCPU温度は高いものの、CPU温度は最高55℃とかなり低かったんですが、Ryzen 5 7600XはCPU温度、CPU温度ともに70℃オーバーと大幅な温度上昇が認められます。
Ryzen 5 7600XとRyzen 5 3600のTDP比較とエコモードの解説
Ryzen 5 7600XのTDPは105W。Ryzen 5 3600のTDPは65W。エコモードというのは、そもそも温度が上がりにくいように設計されているんです。 どうやら、私の不安は杞憂だったようです。 というわけで、今回の検証は終了です。 ご覧いただきありがとうございました。
Ryzen 5 7600Xの温度上昇についての個人的な感想
7600XのTDPは105W。 Ryzen 5 7600XのTDPは105W。 Ryzen 5 7600XのTDPは105W。 Ryzen 5 7600XのTDPは105W。みなさん、この hochをどう思いますか? 問題はない温度帯ではありますが、個人的に長時間のゲームプレイは不安になります。 多分、半日以上負荷をかけ続けると、90℃近くまで温度が上がるやつです。
おいで、AMD。 値段も高い上に、Intelみたいに爆熱だって? おまけにパッケージが安っぽい。 混乱者、自腹レビューは地獄だぞ。 アフィリエイトは踏んでもらえないし、私は破産確定です。
ゲームプレイ中の温度上昇とその影響について
アフィリエイトは踏んでもらえないし、私は破産確定です。 ここまでの検証で、ゲームプレイ中のGPU温度、CPU温度ともに70℃を超えてしまうことがわかりました。 高負荷を長時間かけない限りは、小型ケースでの運用は特に問題ないんですが、やはりどうしても気持ちが悪い。 TDP105WのCPUを、このサイズのケースで常用するのは少し不安が残ります。 不安でお酒が喉を通りません。 ごめんなさい、進みます。
エコモードの設定とその効果
というわけで、エコモードを使います。 使い方は簡単。 Ryzen Masterで、エコモードを選択。 Apply。 これだけです。 Ryzen5世代ってCPU温度が95℃になるまで全力でぶん回す仕様になっているんですが、 エコモードではCPUに電力制限がかかり、その制限内に収まる範囲でクロックを上げて動作するようになります。
具体的な設定はこんな感じ。 デフォルトだとPPT142W、TDC110A、EDC170A。 エコモードだとPPT88W、TDC100A。 EDC75A、EDC150A。 エコモードにすることで温度低下が期待できるわけです。
エコモードのベンチマーク結果
それではベンチ結果がどのようになるのか検証してみましょう。 まずはCinebench R23。 スコアと最高温度はこんな感じ。 はい、見事に何も変わっていませんね。 エコモードと言いつつ、しっかりとスコアが出ています。 これでゲームを回したらどうなるのか、非常に楽しみです。
ゲームベンチマークの結果
次にFF15ベンチ。 設定は4K、最高品質。 あとフルHD。 最高品質でもやってみました。 結果はこんな感じ。 はい、見事に何も変わっていませんね。 うすうすわかっていたことではあるんですが、 エコモードというのは、そもそも温度が上がりにくいように設計されているんです。 どうやら、私の不安は杞憂だったようです。
エコモードの評価と結論
というわけで、今回の検証は終了です。 ご覧いただきありがとうございました。エコモードとデフォルト設定ではCPU温度に劇的な変化は起きないようです。 なんでこんなことが起きるかというと、エコモードでは電力と温度、両方に制限がかかるわけですが、ゲームってCPU負荷がそんなに高くないわけですから、結局はCPUが全力で回っちゃうんです。当然の結果ではあります。一体どうすりゃいいのよ。
Ryzen 7000シリーズ、小さいケースで使うなら、TDPがより高い上位モデルは避けた方がいいかもしれませんね。検証は以上になります。
自作PCのレビュー:良かった点
最後に使ってみて分かった、良かった点、悪かった点を紹介していきます。まず良かった点。その1。最先端。Ryzen第5世代。国内唯一のMini-ITXマザーボード。そしてDDR5。時代の最先端を言っているCPUがこのサイズに、この優越感、これを押さずして何を押すんだという話です。動画編集中の今も、PCはデスクの下で頑張ってくれています。
自作PCのレビュー:悪かった点その1
次に悪かった点。その1。不具合。Ryzen5世代、リリースからまもなく2ヶ月が経ちますが、まだまだ不具合が残ってます。メモリをオーバークロックすると、PCがスリープできなくなります。アフターバーナーのたびに、プロジェクトのソフトがサイズ、損壊が大きいので、ゲームプレイ中のCPU温度を表示することができません。
あとCPUグリスが、ヒートスプレッダのエッジから少しはみ出る。これは必ず不具合と言っていいでしょう。許せませんね。このデザインを考えた人には、明日駅の改札が反応しなくて引っかかる、そんな呪いをかけておくことにします。
自作PCのレビュー:悪かった点その2
悪かった点、その2。M.2ファン。アスロックのマザーボードには、ブリージングM.2 Gen5ファンヒートシンクというパーツが取り付けられています。これは爆速爆熱になると言われている、PCIe 5.0対応のM.2 SSDを冷却するためのヒートシンクなわけですが、こいつに付いているファンが、とにかくうるさい。
実際にお聞きください。アスロックは頭おかしいんでしょうか?こんなの私は欲しくなかったです。いくらSSDを冷やせるからって、この爆音は、つらすぎる。そして、ここまでしないと冷却できないであろうPCIe 5.0のM.2 SSD。私は徐々に怖くなってきました。コンパクトであることは大正義だとこれまで信じてきましたが、考えを改める必要があるかもしれません。13万円かけて、そんなことを学べました。
自作PCのレビュー:最終評価
アスロック、AMD、頭おかしいんでしょうか?皆さんもぜひ概要欄から今回使ったパーツを買ってみてください。今回は、Ryzen 5 7600Xを、容量11Lのケースにぶち込みました。Ryzen第5世代、6コアとはいえ極小ケースには厳しい発熱具合でした。普通に使う分には問題ない。長時間のゲームプレイは不安。そんな感じです。
まとめ
グッドポイント。最先端。Ryzen。Ryzen5世代でミニITX。イキリ散らかせます。使い勝手。CPUもマザーボードもソフトの使い勝手はなかなか良いです。
バッドポイント。不具合。不便です。騒音。うるさいです。コスパ。カスです。つまり、酒を3杯飲んでもPCは組める。そういうことです。
気になった人は、ぜひチェックしてみてください。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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