ゲーミングPCの周辺機器として欠かせないモニター。その中でも、初心者におすすめしたいのがMSIのゲーミングモニター、G2422です。24インチ170Hzで24,800円というコスパの良さはもちろん、ゲームや日常用途にも十分対応できるスペックを持っています。しかし、全てが完璧というわけではありません。本記事では、その魅力と気になる点を詳しく解説します。
MSI G2422ゲーミングモニターレビュー|初めて使う人におすすめ
みなさんこんにちは、すけこむでございます。ゲーミングPCを買ったら必要になる周辺機器といえば、マウスやキーボードはもちろんヘッドセットもあったほうがいいかな。それとひとつ、モニターも忘れちゃダメです。スマホや家庭用ゲーム機からPCに乗り換えたとき、特に違いを実感しやすいのは映像のヌルヌル感ではないでしょうか。
まず最初に「MSI G2422ゲーミングモニター」を使ってみた結論からお伝えすると、初めてモニターを使う人におすすめでした。
また「MSI G2422ゲーミングモニター」のメリット・デメリットを端的に紹介すると、以下の通りとなります。
「MSI G2422ゲーミングモニター」のメリット3つ
- ゲームや日常用途で使う分には必要十分なスペック
- コスパが良い
- モニターを初めて使う人にとっては申し分ない
「MSI G2422ゲーミングモニター」のデメリット3つ
- ガチゲーマーには物足りない
- 設置方法に制限がある
- 電源が内蔵されていない
MSI G2422ゲーミングモニターの価格
「MSI G2422ゲーミングモニター」の価格は、24,800円(税込)です。(2023年12月18日時点)
ゲーミングモニター選びの難しさとMSI G2422の紹介
たださ、ゲーミングモニターもピンキリで、どれを選べばいいのか迷ってしまう人も多いと思うんです。今回、MSIさんからゲーミングPC初心者の方におすすめのゲーミングモニターをお借りしました。最初にお伝えしておくと、ガチゲーの方には物足りないところもあるんですけど、初めてのゲーミングモニターは十分満足できる仕上がりです。
MSI G2422の基本的なスペック
早速中身を開封しますが、まずはMSI G2422ゲーミングモニターの基本的なスペックを見てみましょうか。エントリーモデルと比べるとちょっぴり高めのスペックという立ち位置で、動画制作時点の販売価格は25,000円くらい。タイミングが良ければ少し安く買えることもあるのです。
MSI G2422の付属品、説明書とその評価
ではMSI G2422ゲーミングモニターの付属品もチェックしていきましょうか。説明書とネジ類。背面に取り付けるプラスチック製のカバーと、ディスプレイポートのケーブルも1本付属してます。個人的にモヤっと感じたのがACアダプター。ハイエンドクラスのモニターならまだしも、このスペックなら電源は内蔵してほしかったなぁ。技術的に難しかったりするんでしょうか。あとは背骨に当たるパーツと、とあるロボットの角のような足が入ってました。
MSI G2422ゲーミングモニターの組み立てと取り付け
モニター本体ですが、落として割ったりしないように、慎重に取り出してください。組み立てはすごく簡単で、背骨と足のパーツをドッキングさせて、ネジをくるくる回すだけ、指で回せるので簡単です。モニター本体への取り付けはネジで固定する必要があるみたい。爪の位置を合わせて、背骨のパーツをはめ込みます。
今回はそのまま使用しますが、ベサマウントにも対応してます。付属のネジで4箇所を固定、ここはドライバーを使ってください。あとは付属の背面カバーを取り付ければOK。このカバーは取り付けなくても実用上の問題はなさそうですけどね。はい、これで組み立て完了です。
モニターの可動範囲と入出力端子
MSI G2422ゲーミングモニターを実際に組み立ててみて気づいたんですけど、このモニター、可動範囲がすごく狭いです。前後の角度調整のみで、左右への回転や高さの調整、ピボットには非対応。モニターの位置を細かく調整したい方は、モニターアームを別途買ったほうがいいかな。このあたりはコストダウンしている印象です。入出力端子はご覧の通り。170Hzで動かすにはディスプレイポートでつなげる必要がある点に要注意。それと私は持ってないので実際に試せていませんが、プレステ5をつなげたときはフルHDの120Hz使えるようです。
モニターの設置とサイズ感
ではACアダプターをつなげて、実際に映像を映してみましょう。はい、これで基本的なセッティングは完了です。今回は横幅90cmの小さめのデスクに置いたんですが、24インチは大きすぎず小さすぎず、ちょうどいいサイズ感です。ちなみにキーボードとマウス、マウスパッドは先日のプライムデーで安くなってたMSIの製品を買ってみました。
設置時の注意点と裏側のデザイン
ここで気づいたんですけど、モニターを近づけてキーボードを斜め置きしようとすると、足が邪魔になるんです。一般的な距離感で使う分には何ら問題ないんですけど、FPSガチ勢の方っておでこがモニターにくっつきそうなくらい近づける方もいるではないですか。足が斜めに伸びていることと、左右への回転軸がないことで、設置方法には少し制限がかかります。
ある程度ガチでFPSゲームをやり込むなら、モニターアームに取り付けたほうがいいと思います。それと裏側のデザインはすごくシンプル。MSIのゲーミングモニターって裏側にRGBライティングが仕込まれているものもありますけど、この子は全く光りません。ドラゴンのロゴも控えめです。
視野角のチェックとIPSパネルの強み
MSI G2422ゲーミングモニターの視野角もチェックしてみると、IPSパネルが採用されていることもあって、斜めから見ても色が変になったりしません。白っぽくなってるのはライトの光が当たってるからです。上側から見ても、緑っぽくなったりしていないのがわかります。TNパネルだと角度が変わるだけで色がガラリと変わるので、視野角の広さはIPSパネルの強みです。
カスタマイズ可能な機能面のチェック
ここからはMSI G2422ゲーミングモニターの機能面をチェックしていきましょうか。裏側のボタンをポチポチすると、画面の色合いなどを好みに合わせてカスタマイズできます。設定できる項目はご覧の通り。モードチェンジでどれくらい色味が変わるのか、違いがわかりやすいように静止ができています。
170Hzでの使用方法と注意点
170Hzで使うにはDPオーバークロップという項目をオンにしておく必要があるのと、Windows側でリフレッシュレートを170Hzに変更しておく必要があります。せっかくゲーミングモニターを買ったのに、Windowsの設定が60Hzのままだったというかた、多いようなので要注意です。
色味や彩度の変化とモード選択のアドバイス
違いがわかりやすいように静止画で比較してみます。色味や彩度が変化しているのがわかるでしょうか。どのモードを選ぶべきかは、プレイするゲームや好みに合わせて判断してくださいね。
リフレッシュレート表示機能とその必要性
画面上にリフレッシュレートを表示する機能もあるんですけど、これは別に必要ないかなぁ。最初にWindowsの設定をきちんと確認しておけばそれでOKです。
イメージ拡張は映像の輪郭を強調する機能。最も強くすると、かなりくっきりとした映像になりますが、グラフィックはだいぶ荒くなります。私はオフのままでいい気がしますけど、ちょっぴり輪郭を強調したほうが敵を視認しやすくなるかも。この辺も好みの問題かなぁ。
クロスヘア表示機能とその注意点
あとはクロスヘアの表示にも対応しています。画面中央にマークが表示されるので、シューターゲームでは重宝する機能です。クロスヘアの色と形が複数用意されているのもいいです。ただこれはハードウェアチートに該当する可能性があります。練習で使う分にはまったく問題ないと思いますけど、競技シーンを目指すようなかたは、ルールや規約をよく確認してください。
ナイトビジョン設定とその効果
ナイトビジョンの設定を変えてみると、暗い画面が多いゲームも見やすくなります。ゲーム内の設定で明るさを調整できることも多いですし、やりすぎるとゲームの雰囲気が壊れちゃう気もします。この辺りもお好みで。
色温度や輝度の調整機能とブルーライトカット
あとはMSI G2422ゲーミングモニターですが、色温度を変えることもできたり、輝度やコントラストを手動で調整することも可能です。ブルーライトカットの機能もあって、目が疲れやすいかたは活用してみてもいいかもです。ただ画面の色合いが変わるので、私はあまり使いたくないかなぁ。在宅ワークで朝から晩までモニターと向き合ってるかたにはいいかもですが、目が疲れたときは無理をせずにしっかりと休憩してください。
裏側のボタンと専用ソフトウェアによる設定変更
本体裏側のボタンは、動かすことも可能です。 ちなみに、裏側のボタンを何度もポチポチするのは大変ですが、このモニターは専用ソフトウェアでも細かい設定の変更が可能です。 MSIの公式サイトからディスプレイキットというソフトをダウンロードすれば、こんな感じで各種設定を簡単にカスタマイズできます。 イメージ拡張とかナイトビジョンの設定はないですけど、色合いを細かくいじりたいときはソフトウェア経由のほうがやりやすいかも。
実際のゲームプレイとリフレッシュレートの評価
ここからは実際にMSI G2422ゲーミングモニターで定番ゲームをプレイしてみました。 モニターにつなげてるPCのスペックはこんな感じ。 リフレッシュレートは170Hzに設定して、エーペックスのFPS上限も170に設定してみました。 画質を落プレイしてみたところ、戦闘中でもフレームレートはほぼほぼ170に張り付いてました。 4060のようなミドルスペックのグラボだと240で張り付かせるのはしんどかったりするんですけど、170なら問題なさそうな感じです。
フリーシンクプレミアム対応と残像感の評価
ガチ勢のかたには物足りないかもですが、170Hzでも私はストレスなく快適にプレイできました。 フリーシンクプレミアムにも対応していますし、私のポンコツ眼球で見る限り、残像感のようなものもほとんどないです。 私が普段使ってる360Hzと比較すると、画面を左右に動かしたときの見え方にほんのり差があるような気はしますけど、私レベルだとそこまで大きな差を実感できなかったりします。
ゲーム性能の評価
VAROLANTもフレームレートの上限を170に設定。 こちらもほぼほぼ170に張り付いてくれてるかなぁ。 好みの問題ではありますが、FPSゲームをやるなら24インチくらいがちょうどいいと思ってます。 画面が大きくなるほど視線移動が増えますから、ヴァルラントみたいに緻密な操作が求められるゲームは特にこれくらいのサイズが使いやすいんではないかなぁ。 プロゲーマーのかたがたも、24インチを使ってるかたが多いって言われてますよね。
フォートナイトのパフォーマンス
最後にフォートナイト。 このゲームはフレームレートの上限を170に指定できなかったので、180に設定しています。 レンダリングモードはパフォーマンスにしてたんですが、Core i5と4060で、ほぼほぼ180に張り付いてくれます。
モニターサイズの選択について
アクションゲームやグラフィック重視のゲームなら、27インチ以上のでっかいモニターのほうが迫力があります。動画編集を頑張りたいかたに非常に、フルHDの24インチは窮屈に感じるかもしれません。私は普段、24インチのモニターを2台並べて使っているので慣れちゃっていますが、モニターのサイズや解像度で迷ったときは、パソコンで何をしたいのかを整理することがすごく大事です。
使用上の敷居と適用範囲
ちなみに、使用上の色域はこんな感じ。MSI G2422ゲーミングモニターはコスパ重視のモニターですが、ゲームや日常用途で使う分には必要十分なスペックです。動画でカラグレをいじりたいかたや、写真のロー現像が好きなかたは、クリエイター向けのカラーマネジメントモニターを使ったほうがいいかなぁ。ゲーミングモニターは色域が広いほうなので、趣味の範囲で動画や写真を編集するなら全く問題ないと思います。
まとめ
今回は、MSIのゲーミングモニター、G2422でいろいろ遊んでみました。24インチ170Hzで24,800円。初めてのゲーミングモニターはありだと思うんですが、みなさんはどう思いますか?激安とは言えない価格や、電源内蔵型ではなくてACアダプターや、可動範囲が狭くて使い方によってはキーボードを設置しづらかったり、気になる点があるのも事実です。飛び抜けてすごい機能があるというわけでもないですが、大多数のかたは十分満足できちゃう、程よいスペックにうまくまとまっている印象です。
まずはこういうモニターでPCゲームを始めてみて、プロを目指すなら240Hz以上のハイエンドモニターに買い替えたり、グラフィックのきれいなゲームを楽しみたいなら、高解像度モニターを検討してもいいんではないかな。
ゲーミングモニターも高いものから安いものまでピンキリですから、どういった用途で使いたいのかをきちんと整理して、納得のいく1台を選んでくださいね。
気になった人は、ぜひチェックしてみてください。最後まで読んでくださりありがとうございました。
エムエスアイコンピュータ ディスプレイ MSI 平面ゲーミングモニター 23.8インチ/フルHD/170Hz/IPSパネル G2422 G2422