GIGABYTE RTX 3080 VISION OC 10GBレビュー!違いやグラボの魅力を徹底解説

GIGABYTE RTX 3080 VISION OC 10GBレビュー!違いやグラボの魅力を徹底解説

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レビュアー:M@ki

M@ki

映像美で魅せるゲーミングギアレビュアー

自作PCとゲーミングギアの専門家。性能差や詳細な検証に定評があり、ゲーミングマウスのレビューでは多岐にわたる製品を扱い、著名ブランドだけでなく、マイナーブランドにも精通。映像美にもこだわりを持ち、そのレビューは深い技術的知見と美的センスが光る。ゲーマーたちからの信頼は厚く、彼のレビューはゲーミングコミュニティで高く評価されている。

最新のゲーミングPCを自作するなら、GIGABYTE RTX 3080 VISIONは見逃せません。GIGABYTE Visionシリーズとして、GV-n3080 Gaming oc-10GBやGaming OC 4070tiなどがありますが、白基調のデザインと高性能が魅力のこのGPUは、ゲームを次のレベルへと引き上げます。本記事では、グラボの特徴と性能を詳しく紹介します。また、自作PCの組み立て方や、最適なモニター選びについても触れていきます。

GIGABYTE RTX 3080 VISIONレビュー|高性能なGPU

今回はようやく手に入ったGIGABYTE RTX 3080 VISIONを紹介していこうと思います。

まず最初に「GIGABYTE RTX 3080 VISION」を使ってみた結論からお伝えすると、性能は言うまでもなく、ホワイトとシルバーのデザインも非常に綺麗なので、この先さらに人気が出るモデルなのではないかと思います。

また「GIGABYTE RTX 3080 VISION」のメリット・デメリットを端的に紹介すると、以下の通りとなります。

GIGABYTE RTX 3080 VISIONのメリット2つ

  • 自動停止機能がついている
  • 空気の排出を効率よくできる

GIGABYTE RTX 3080 VISIONのデメリット2つ

  • 入手困難になっている
  • 価格が高い

GIGABYTE RTX 3080 VISIONの価格

GIGABYTE RTX 3080 VISIONの価格は、222,939円(税込)です。(2023年12月31日時点)

GIGABYTE RTX 3080 VISIONグラボ購入の経緯

早速開封しながら、GIGABYTE RTX 3080 VISIONを購入した経緯についてお話ししようと思います。現在私が使用しているメインPCは2年前に自作したもので、新しいパーツをちょくちょく加えているもののPCケースなどがかなり劣化してきていました。そこで、このRTX 3080が発売する時期にメインPCを新しくしてしまおうと思いました。

選択した理由

そのパーツのGPU、RTX 3080の中では珍しい白基調グラボ、GIGABYTE RTX 3080 VISIONを購入したというわけです。RTX 3080シリーズは発売から1ヶ月経った今でも一部のモデルは入手困難で、今回購入したこのVISIONもごくまれに店頭で少数入荷する程度のものです。もともと3080シリーズはNVIDIA純正のFounders EditionかGIGABYTEさんのVISIONのどちらかと決めていたので、入手できたのは本当にラッキーでした。

商品のスペックと特徴

今回購入したGIGABYTE RTX 3080 VISIONのスペックは表示されている通りになります。VISIONは3080シリーズの中でも珍しい白基調のグラボになっていて、白とシルバーの筐体に光沢のあるパープルグラデーションのストレートレイヤーが付いています。

RTX3080 VISIONの冷却システムと対応性能

機能面を見ていきます。正面には3つの冷却ファンが搭載されています。VISIONはWIND FORCE 3X クーリングシステムが使用されています。

この製品は、WIND FORCE 3X クーリングシステムの製品で、裏面には、screen coolingを採用したシルバーのバックプレートが付いています。PCI Expressは最新のGen4に対応しています。

RTX3080 VISIONの入力端子とファン機能

この製品は、3D Active Fanを使用しているので、入力端子はHDMI側2ポート、ディスプレイポートが3ポート用意されていて、先誘スロットは3スロットです。 その他にも、3D Active Fanという低負荷時にファンを自動停止する機能も備わっています。

ベンチマークテストの紹介

軽くベンチマークを取ってみたので紹介していきます。 本当はいろいろなタイトルのテストをしてみたかったのですが、すでに発売から1ヶ月経っていますので、私より優秀な方々がわかりやすいテスト結果を残してくれていると思います。 まだ詳しい性能を知らない方は、ぜひ他の方々を参考にしてみてください。

実際のゲームと編集ソフトでのパフォーマンス

今回は私が普段からプレイしているRainbow Six SiegeとFaveX Legends、また普段使用している編集ソフトDaVinci Resolve R16でのパフォーマンスを見ていきたいと思います。 CPUはRyzen 9 3900X、マザーボードはGigabyte X570 AORUS ELITE、メモリはDDR4 32GB 3200MHz、ゲームはM.2 NVMeに保存し、電源は850W Goldで行います。 ゲーム内設定については概要欄に記載しておきます。 比較対象はあまり良くありませんが、以前まで使用していたRadeon RX 5700 XTの結果と一緒にご覧ください。

Tom Clancy Rainbow Six Siegeのベンチマークテスト結果

まずはTom Clancy Rainbow Six Siegeのベンチマークテストから。 DirectXではRX 5700 XTが平均317FPS、最低218FPS、RTX 3070が平均417FPS、最低299FPSでした。 VulkanではRX 5700 XTが平均319FPS、最低236FPS、RTX 3070が平均438FPS、最低322FPSでした。3080が平均326FPS、最低222FPSとなりました。これは予想外の結果でRX 5700 XTをわずかに上回っているものの、正直3080にしてはかなり低い数値になっています。

そもそもGPU使用率が70%とかなり低く、Siegeが3080に最適化されていない、もしくはCPUがボテルネックになっている可能性があります。

VulcanとDirectXの最適化状況

次にVulcanを見ていきます。やはりDirectXの最適化が進んでいないのでしょうか。実際にオンラインプレイでのRTX 3080の性能を見ると、RTX 3080の性能が最低321FPSとなりました。この結果、RTX 3080の性能が最低321FPSとなりました。RTX 3080の性能が発揮できているように見えます。

オンラインプレイでの性能比較

やはりDirectXの最適化が進んでいないのでしょうか。実際にオンラインプレイをしてみても、VulcanでのRX 5700 XTは常時240FPS以上をキープしているのに対し、DirectXでのRTX 3080は240FPSにすら届いていません。Vulcanでのプレイをすればいいのですが、同環境では通話アプリ、Discordなどのオーバーレイがうまく機能しない場合があるので、このままでは少し不安な気もします。

Apex Legendsでの性能評価

次に大人気のApex Legendsを見ていきます。こちらもシリーズと同じく、画質設定に関しては概要欄に記載しておきます。Apex Legendsにはベンチマークテストがないので、Season 7で追加されたオリンパスの接敵シーンを参考にしました。

Apex LegendsでのFPS比較

RX 5700 XTでは比較的144FPSを維持できているものの、240FPSには全く届いていませんでした。また、接敵中のFPSの落ち込みが酷く、移動中に200FPS近く出ているのに対し、接敵中、特に打ち合っている間は150FPSまで下がります。

RTX 3080のゲームパフォーマンスについて

RTX 3080では144FPS未満になることはなく、打ち合っている間も240FPSを維持できています。ただし、やはりバトルはゲームなので、常に140FPS以上をキープすることは難しそうです。それでも全体的に50FPSから100FPSほどの差が出ていることはわかります。

240FPSモニターを使用している方はRTX 3080が最適だと思いますが、144Hzモニターを使用している方は、前世代のGPUからわざわざ買い換える必要はあまり感じられません。

動画の読み込み速度とレンダリング速度の調査

プロジェクトを開いた際の動画の読み込み速度とレンダリングの速度を調査します。読み込み速度は、プロジェクトをクリックしてからの動画ファイルの読み込み速度、レンダリングについては、先週アップしたBOMJELLY Keycapsの動画の一部をレンダリングする速度とします。

RTX 3080と5700XTの読み込み速度比較

まず5700XTですが、とにかく動画素材の読み込みが遅いです。DAVINCI RESOLVEは主にGPUを使用してエフェクトをかけているソフトです。5700XTは31秒で表示したのに対し、RTX3080ではわずか2秒しかかかりませんでした。

このように、RTX3080の画質を見ることができます。

RTX 3080と5700XTのレンダリング速度比較

次に動画のレンダリング速度についてです。1分弱のクリップに対し、5700XTは1分34秒、RTX3080は1分12秒しかかかりませんでした。20秒の差ですが、やはり後者の方がレンダリングが速いという結果になりました。

ゲームパフォーマンスについての注意点

一つ気になったのは、R6S DirectX11の結果です。ベンチマークではかなり良い成績を残しているものの、実際にプレイしてみると240fpsにすら届いていません。これがデフォルトなのか、シージ側の最適化が進んでいないのか、あとまたグラボの初期不良なのかわかりません。おそらくR6S側の問題だと思いますが、他にもこのようなケースがあるかもしれないので、購入する際には一つ気に留めておくといいかもしれません。

まとめ

今回の記事は以上になりますが、この記事は自作PC新シリーズ記事の一つ目です。次回からは今回紹介したこちらのRTX3080 VISIONを使用して、新しい自作PCを作成予定です。気になった人は、ぜひチェックしてみてください。最後まで読んでくださりありがとうございました。

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