夏本番、ゲーミングPCの発熱が心配な方へ。ケースファンの増設はいかがでしょうか?この記事では、ケースファンの選び方から増設方法、エアフローの改善まで詳しく解説します。
さらに、静音性や耐久性についても触れ、あなたのPCライフを快適にするための情報を提供します。
夏のゲーミングPCの悩みとケースファンの重要性
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みなさんこんにちは、すけこむでございます。はーい、みなさん夏は好きですか? 私は大嫌いです。ゲーミングPCにとって非常に夏はつらい時期で、室温の上昇に伴ってケース内部の温度も上がってしまいがち。以前配信してたとき、ゲーム中のCPU温度が85度くらいまで上がるんですけど、どうすれば下げられますか? という質問をもらったこともあり、今回は「ケースファンって大事だよぉ」というテーマでいろいろ検証してみた結果をご紹介します。
検証に使用したケースとパーツ構成
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普段私はオープンフレームのケースを使っていますが、きちんと検証できるようにミドルタワーのケースを買ってみました。XPGのクルーザーというケースです。キャンペーンをやってたらしく、クッションがもらえました。
ケースの特徴と構造
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検証マシンのパーツ構成はこんな感じね。ケース以外はもともとサブPC使ってたものを流用しています。
このケースは、ミドルタワーは大きめですけど、内部構造に余裕があってかなり組みやすいです。ハードディスクは使わない主義なので、底面のシャドーベイを取り外せるのも気に入ったポイントのひとつ。最初からケース前面に120ミリファンがみっつついてて、天面もメッシュ状になってたり、静音性よりエアフローを重視した構造です。
ケースファンの数による温度と騒音の変化の検証
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今回はFF15のベンチマークソフトとシネベンチR23を使って、ファンゼロ個から3個、4個、6個でそれぞれどれくらい温度や騒音が変化するかを検証してみました。CPUとGPUの温度はアフターバーナーで計測、出力したログをエクセルで開いて平均値を算出しています。PCは足元に設置、ケースの側面15センチくらいの距離に騒音計を置いて、ベンチマーク中の音漏れを計測します。私の感覚だと、基本的に40デシベル以下はほぼ無音と考えていいと思ってます。
ファンの調整と追加ファンの詳細
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ファンの調整についてはアーマリークレートのオートチューニングを使用する。手動では何もいじってません。追加したファンはXPGのベントを120ARGB。ケースに最初からついてるファンと同じものを追加で3つ買いました。1個1500円で、主なスペックはこんな感じ。
ケースファンの特徴と利便性
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複数のファンを連結できるようになってて、使い勝手がいいです。ファンの向きはご覧のとおり。冷たい空気を前面から吸って、温かくなった空気を天面と背面から逃がします。
ケースファンの有無による温度変化
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ファン0個はマザーボードからケーブルを抜いて、ファンを停止させた状態で計測しました。CPUクーラーとグラボのファンは回っているので、あくまでケースファンのみを停止させた状態です。
ゲームプレイ時のケースファンの効果
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では結果を見ていきましょうか。まずはFF15のベンチを回したときのCPUとGPUの温度から、ファン0個の状態だとCPUは平均71度、GPUは68度まで上がってましたが、ファン4個でCPU温度は60度と10度以上下がっています。
ガラスパネルの有無による温度変化
ちなみに強化ガラスパネルを外した状態でテストした結果がこちら。温度が下がりました。サイドパネルを開けるとほこりを吸い込みやすくなっちゃいますが、温度はかなり下がります。
CPUフルパワー時のケースファンの効果
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続いてシネベンチR23を試した結果がこちら。はい、ファン0個でほぼ100度に張り付いてました。CPUの寿命が縮まってしまうおそれがあるので真似しないでください。シネベンチのようなCPUをフルパワーでぶん回す用途だと、ファンの数がすごく重要です。
サイドパネル開放時のケースファンの効果
ちなみにCPUの電力制限は解除しています。シネベンチでもサイドパネルを開けて試してみたところ、ファン3個では顕著に温度が下がりましたが、6個では変わらず。ただ騒音はかなり差が出ています。
ケースファンの重要性のまとめ
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ここまでの検証結果を整理するとこんな感じ。ケースファンって大事なんだな と思ってもらえたなら幸いです。
激安ケースファンの導入と見た目
でもケースファンって地味に高いんだよなぁ という方もいると思うので、激安ケースファンを使ったらどうなるのかも検証してみました。これ、アマゾンで3つセットで1080円でした。主なスペックはこんな感じ。見た目からして安のようです。複数のファンを連結させるケーブルもないので、分岐ケーブルも買っておきました。もともとついてたファンをひとつずつ外して、激安ファンをひとつずつ取り付けていきます。見た目はそこまで悪くないです。
激安ケースファンの性能評価
では同じようにFF15のベンチマークを試した結果がこちら。GPUの温度はほぼ63度で変わらずですが、CPU温度は着実に下がりました。シネベンチR23の結果はこんな感じ。6個で2160円の激安ファンでも、しっかり温度を下げられます。
激安ケースファンと高級ケースファンの比較
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じゃあ1個1500円のファンとどちらがいいの?はい、比較結果がこちらです。FF15ベンチでは激安ファンのほうが冷えてるんです、なんだかショックです。GPUの温度はほとんど差がなかったのでグラフにまとめていません。シネベンチの結果はこちら。3個では差が出ませんでしたけど、ファンの数が多くなるほど高級ファンのほうが冷えていました。さすが1個1500円のファンだぜ。
激安ケースファンの静音性について
それとひとつ注目したいのが静音性で、FF15の計測結果がこちら。はい、1個1500円のファンはいずれも40デシベルを下回ってましたけど、激安ファンはいずれも42デシベルを超えてました。扇風機程度の音なので気になるほどではないですけどね。シネベンチ中の騒音はこんな感じ。はい、激安ファンはやはり静音性という点で劣ります。
激安ケースファンの耐久性について
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それと今回は検証できていませんが、ケースファンを選ぶときは耐久性という点も重要なポイントです。3個1080円の激安ファンも、念のため4万時間連続で使えるとは書いていました。4万時間というのは4年半くらい使えるすけど、実際問題どの程度安定して使えるかは不明です。
検証結果のまとめ
ということで今回はケースファンでいろいろ遊んでみました。検証結果をおさらいするとこんな感じでしょうか。
ETOで買ったパソコンが発熱してて心配だよぉ。というかたは、ケースファンを追加してみると改善するかもしれませんよ?ファンを追加できるかはケースやマザーボード次第というところもあるんですけどね。
ケースファン追加の可能性についての具体例
たとえば先日レビューさせてもらったオーメン40Lは天面に120ミリファンをふたつ追加できそうでしたし、ケース背面にファンハブもあったのでカスタムしやすいと思います。一方でフロンティアのGXシリーズはケースの構造が古いということもあって、これ以上ファンを増やしようがありません。
ファン増設の効果と代替案
こういう場合は既存のCPUクーラーやケースファンをいいやつに変えてみるしかないです。実際にファンを6つ付けた状態でフォートナイトを動かしてみたんですけど、GPUは50度台、CPUも60度台をキープできててなかなかいい感じです。
冷却性能向上のためのさらなる提案
もっと冷やそうと思ったら、CPUクーラーをより強いやつにしたり、簡易水冷タイプに変えてみてもいいかもしれません。いずれにしてもしっかり冷やすにはお金がかかるということです。
異なるファンの試用とその注意点
それと今回は120ミリファンしか試してませんが、140ミリのファンを使ってみたり、一個4000円もする高級ケースファンを使ってみると、また結果が変わってくるのかもしれません。140ミリのファンを使えるかどうかは、ケースの仕様をよく確認してくださいね。
ファン増設が難しい場合の対処法
不器用だからファンの増設なんてできる気がしないよ というかたは、夏が終わるまでサイドパネルを開けて運用してもいいかもしれませんね、これなら追加の出費もありませんし。ホコリはエアダスターなどでこまめに掃除すればOKです。
まとめ
光るファンを6つも搭載すると、裏側の配線処理は完全に地獄です。光らないファンならマシですけどね。見なかったことにしてケースを閉じたいです。
これから夏本番、ゲーミングPCの発熱が心配なかたは、ケースファンの増設など、いろいろ工夫してみてくださいね。気になった人は、ぜひチェックしてみてください。最後まで読んでくださりありがとうございました。
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