ついに登場したUniversal Audio VOLTシリーズ!Apolloシリーズで人気を博したユニバーサルオーディオが、初心者から上級者まで幅広く対応した新たなオーディオインターフェースを発表しました。この記事では、VOLTシリーズの特徴や魅力を徹底解説。音楽制作やポッドキャストに最適なVOLTシリーズの魅力をぜひご覧ください。
ユニバーサルオーディオ VOLTシリーズ発表
2022年の10月5日、ユニバーサルオーディオがソングライター、トラックメーカー、ポッドキャスター向けの全く新しいオーディオインターフェース VOLTシリーズを発表しました。
UADプラグイン非対応のサプライズ
ユニバーサルオーディオといえば、UADプラグインを動作させるためのDSPを搭載したオーディオインターフェース Apolloシリーズが非常に人気で、僕も現在Apollo TwinXを音楽制作でメインで使用しているのですが、そのユニバーサルオーディオから、UADプラグインが使えない、DSP非搭載のオーディオインターフェースがリリースされるとは夢にも思いませんでした。
初中級者向け市場の競争激化
初中級者向けの低価格帯のオーディオインターフェース市場は、ここ1、2年で様々なメーカーの新規参入があり、まさに群雄割拠といった感じです。
VOLTシリーズのターゲット層
今回は現状公開されている製品情報を整理し、VOLTシリーズがどのような人にお勧めできそうな製品なのか、僕の視点からお話ししていきたいと思います。
日本での発売時期と入荷数
日本での発売は早いもので11月中旬からです。昨今の半導体不足の状況を考えると、初回の入荷数が少なくなるという可能性は十分に考えられます。
VOLTシリーズの機種と機能
今回発表されたVOLTオーディオインターフェースは全部で5機種です。VOLT1、VOLT2、VOLT176、VOLT276、そしてVOLT476です。名称の最初の数字が入力数を表し、それに続く76の数字はコンプレッサー機能の有無を表しています。デザインや機能からVOLT1&2、そしてVOLT176、276、476と2つに分類して考えた方がいいでしょう。
VOLT1&2の基本仕様
まずはVOLT1&2から見ていきましょう。前面にはコンボジャックの入力端子とヘッドホン端子、ダイレクトモニター機能も搭載されていますが、コンピューターサウンドとダイレクトサウンドの音量バランスを調整することはできなさそうです。
背面の端子と電源スイッチ
背面にはステレオモニターアウトが1系統と、MIDIのインアウト端子がついています。そして電源スイッチも確認できます。オーディオインターフェースの電源スイッチは付いている機種と付いていない機種が半々に存在するのですが、僕は個人的には電源スイッチがある方が好きです。
USBバスパワーとType-C端子
VOLT1&2はUSBバスパワーで駆動し、端子のタイプにはType-Cを採用しています。電源が不足する場合は電源アダプターを利用して電源を供給することも可能です。iPhoneやiPad、Android端末と組み合わせて使用することもできます。
Vintage Mic Preampモード
ここまではよくある仕様です。VOLTシリーズの最大の特徴は、Vintage Mic Preampモードです。スイッチをONにすると、入力音に対して、Universal Audio 610チューブプリアンプのサウンドキャラクターを付加することができるそうです。
実売価格と無償ソフトウェア
実売価格がVOLT1は1万7,050円、VOLT2は2万3,100円となっています。DAWソフトのAbleton Live Liteをはじめとした音楽制作に活用できる7つのソフトウェアが無償で付いてきます。
76コンプレッサー機能搭載モデル
VOLT1&2の機能に、同社の1176コンプレッサーの技術を活かした76コンプレッサー機能が追加されたのが、VOLT176、276、476です。この76コンプレッサー機能は、3つのプリセットを切り替えて使う仕様になっていて、初心者にも扱いやすく作られているそうです。デザインは、天面に入出力のノブが配置され、VOLT1&2と大きく異なります。また、VOLT476のみ電源で駆動するタイプです。
デザインと価格差
実売価格は、VOLT176が38,000円、VOLT276が36,850円、VOLT476が45,100円、VOLT1&2との差額は、およそ13,800円ぐらいです。76コンプレッサーの有無で、これだけ価格が上がるということです。
VOLTシリーズの魅力的なルックス
僕がこれらの情報から感じたVOLTシリーズの最大の魅力は、なんといってもそのルックスかなと思います。非常に可愛くないですか?オシャレです。
本体カラーと質感
YouTubeにアップされている海外のレビュー動画を見る限り、写真では乳白色のように見える本体カラーは、シルバーに近い色合いで、金属っぽい質感であると思われます。
特徴的な機能について
特徴的な機能である、Vintage Mic Preamp Modeと76コンプレッサーモードに関しては、しばらく使ってみないとわからないというのが正直なところです。
プロモーション動画の参考性
サウンドの変化がわかるような動画がいくつか公開されているのですが、発売前に公開されている動画は、基本的にはプロモーション動画と考えた方がいいので、あまり参考にはならないかなと思います。
出力音に対する懸念
個人的に入力音や入力音に関する機能よりも気がかりなのが、出力音の方です。僕、今メインでApollo Twin Xを使用してはいるのですが、正直Apollo Twin Xの出力音、まったく好みではないです。
Apollo Twin Xの独特なサウンド
かなり独特なキャラクターをしておりまして、よく言えば温かくて丸みを帯びたサウンド、悪く言えば甘くてぼやっとしたサウンドかなと思います。
改善策の検討とレビュー動画予告
なんとか改善できないものかなといろいろ考えていて、今、実はMI7 JapanさんからBlack Lion Audio Micro Clock Mark III XBというクロックジェネレーターをお借りして試しているところです。後日こちらの機材に関してもレビュー動画を公開する予定ですので、気になるという方はぜひ動画の公開をお待ちください。
VOLTシリーズの個性的なサウンド
ユニバーサルオーディオのウェブサイト上の文言やセールス担当の方の過去のインタビューから、この温かみのあるサウンドはメーカーのこだわりのように感じられるので、VOLTシリーズに関しても同価格帯の他社製品と比べてかなり個性的なサウンドになっている可能性があるのではないかなと思います。
ギャンブル要素の高い製品か
これに関しても実際に試して音を聞いてみないとわからないというところではあるのですが、改造感のあるパキッとしたサウンドが好みだという方にとってはややギャンブル要素の高い製品なのかなと思います。
Universal Audio VOLTの対象
この価格帯の製品は初心者が1台目に買うか、もしくは1台目にとりあえず動けばOK的な最低価格帯の製品を購入した人が2台目に買うかという感じだと思うんです。
音質の相対性と見た目の魅力
音質はあくまでも相対的なものなので、他の製品といろいろ比較してみないと不満を感じることもあるのではないかなと思います。見た目が可愛い、欲しい、買うでいいと思います。
他社製品との比較
ただし、他社製品と比べてお買い得な製品にはならなさそうだなというのが僕の感想です。同じ機能を持つ他社製品と比較すると5000円から1万円くらい高いので、その差額を埋めるだけの魅力というのをVintage Mic Preampモードや76コンプレッサーモードに感じることができるならば、いい製品かなという感じでしょうか。
Volt 476の特徴
僕が最も気になっているのは唯一電源駆動のモデルであるVolt 476です。この製品だけ価格で見たときに他社製品でガチンコ比較できるものというのがなかなか見つけにくい製品です。しかも4in4outと言っておきながら背面にTRSの出力端子が6つ確認できるということで、実質4in6outのような形で運用できるならば便利そうかなと思います。
高価格帯のオーディオインターフェースとの比較
僕はすでに10万円以上20万円以下のクラスのオーディオインターフェースをいくつか使ってきているので、購入してメインの機材として使用することはありえないかなとは思います。ですが非常にどのような音なのか気になります。
Apollo Twin Xとの遜色ない出音の可能性
仮にApollo Twin Xと遜色ない出音だった場合、Apolloシリーズのどこにどれくらいお金がかけられているのかが明らかになるという意味でもぜひ試してみたいと思います。
低価格帯のオーディオインターフェース比較
最近、低価格帯のオーディオインターフェース比較おじさんみたいになっているのですが、真剣に比べると違いがわかると思いますし、高価格帯のものとは違って好みという差ではなくて、明らかにこちらの方がいいよねという点も見つかったりするので、いろいろ聞いてみると面白いと思います。
発売後の衝動買いとレビュー動画
発売してすぐに手に入るようならば衝動買いしちゃうかもしれません。その場合はしっかりとレビュー動画も作っていきますので、期待せずにお待ちください。
最後に
皆さんはこのユニバーサルオーディオのVOLTシリーズ、どのような感想を持ちましたでしょうか。ぜひお聞かせてください。最後まで読んでいただきありがとうございました。今後の記事もどうぞよろしくお願いします。明日もお楽しみに。ありがとうございました。また明日。
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